インコの体調を確認する方法のひとつに「フンをチェックする」ということがあります。
フンはインコの健康のバロメーター的な存在とも言えます。
私も、インコのケージの敷き紙の交換時や放鳥時にフンをした時など、毎回チェックはかかせません。
インコは、糞便と尿を同じ排泄孔から排出します。
インコの正常な便は、エサにもよりますが黄褐色~深緑色をした固形のものです。
尿は、尿酸と言われる白色の固形尿と透明色の水分尿があります。
セキセキインコなどインコ類は、通常、水分尿は少なめです。いつもより水分量が多いフンをしたら、インコが体調不良なのかと心配になる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
この記事では、インコの下痢と多尿の違い、それぞれの対処法、体調不良のインコのしぐさについてまとめてみました。
インコの下痢と多尿を説明
インコの下痢と多尿は、間違えやすいですが別物です。水分の多いフンがどちらであるのか、しっかり見分けられるようにそれぞれの特徴を説明します。
見るべきポイントは、「固形部分の形状」です。
<インコの下痢>
下痢の状態は、深緑色の便部分の形状が崩れて水分と混ざったようなフンです。
便の形をなしておらず、ベシャーとした感じのものです。
他には、においがあったり、インコのおしりが汚れていたりする場合もありますので、チェックしてみてください。
<インコの多尿>
頻度として多いのは、多尿のほうです。
多尿は、深緑色の固形のしっかりした便があって、まわりに水分が多い状態です。
水分でフンが浮いているような感じや、水分だけの時もあります。水分は透明に近い色です。
インコのフンについて詳しくまとめましたので下記ブログをご覧ください。
インコの体調管理方法とは?フンの色で解るチェックシートありインコの下痢と多尿の対処法
インコの下痢と多尿の見分けがつきましたら、それぞれの原因を探り、どのように対処したらいいのかを確認していきましょう。
<インコの下痢の対処法>
下痢の原因がストレスの時もありますが、病気の可能性が高いです。
インコの下痢で疑われる主な病気は
- 胃腸炎
- 胃がん
- 感染症
- 中毒症
などが挙げられます。
体調を崩しているときは飼育環境の温度を27~30℃にしましょう。
<インコの多尿の対処法>
インコの多尿になる原因として、
- 発情時
- 換羽時
- 緊張や興奮によるもの
- ペレット食などで水分を摂りながら食べる、水分の多いエサを摂っている
- 水浴びの時に水を飲んでいる
- 環境温度の上昇
- 塩土の過食
など、一過性の原因の場合はあまり心配はいりません。
何が原因になっているのか、その時のインコの様子をしっかり観察することが大切です。多尿が続かないように原因となっている対象物をできる限り取り除いてあげるようにしましょう。
改善が見られない場合や他にも気になる症状がある場合は別の原因や病気が疑われます。
インコの多尿で疑われる主な病気は
- 糖尿病
- 腎機能障害
- 腎機能障害
- 腎機能障害
- 感染症
などが挙げられます。
インコが下痢をしない対策として「トーラス小鳥の知恵快調飲料」など鳥用サプリを与えると良いです。
インコの体調不良と思われる仕草
いつもと違うインコの仕草にも、体調不良のサインが隠れていることがあります。
- 元気がない(目の輝きが鈍い)
- 食欲がない(食べているフリをすることもあるので注意)
- 羽毛を膨らませている(片足を上げている場合は寒い合図)
- 寝てばかりいる(後ろ向きに口ばしを背にうずめる)
上記4つは、あらゆる病気の初期症状であることが考えられます。
あくびを連続してする
そのう炎、感染症などの疑い下記もご覧ください。
食べたものをまき散らすように吐く場合はそのう炎、気道炎、感染症などの疑いがあります。
止まり木に体をこすりつける場合は感染症などの疑いがあります。
インコは自然界では他の動物に捕食される側になるので、敵に狙われないように弱っている姿は見せないようにする習性があります。
飼育されているインコも同じく、飼い主さんの前では体調不良を隠して元気なフリをします。
小さな変化にも気づいてあげられるように、日頃からインコの様子をしっかり観察することが大切です。
インコの体調が悪そうな場合は、まずは保温をしてください。
体調不良時の温度の目安は27~30度くらいに設定します。
インコの健康維持の為には鳥類用栄養補助食品の「ネクトンS」を与えることをおすすめします。
まとめ ~インコの仕草をみる~
インコの下痢と多尿は見分けがつきにくいです。
「便の固形部分の形状」を確認すると、区別がつきやすくなります。
便の形状が崩れて、水分と混ざっている時は下痢です。
便の形状は崩れておらず、便のまわりに透明色の水分が多い時は多尿と考えられます。
インコの下痢は、病気である可能性が高いです。鳥を診られる獣医師さんをすぐに受診しましょう。
また、インコの仕草に体調不良のサインが隠れている場合があります。
元気はあるか、いつもと違う仕草をしていないか、ちょっとした変化にも気づいてあげられるよう、日頃から愛鳥をしっかり観察することが大切です。
また、病気の予防として、清潔な環境でインコが生活できるように整えてあげましょう。