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インコの体調を確認する方法のひとつに「フンをチェックする」ということがあります。
フンはインコの健康のバロメーター的な存在とも言えます。
私も、インコのケージの敷き紙の交換時や放鳥時にフンをした時など、毎回チェックはかかせません。
インコは、糞便と尿を同じ排泄孔から排出します。
インコの正常な便は、エサにもよりますが黄褐色~深緑色をした固形のものです。
濃緑色で形のない便(軟便)は、異常のサインです。早めに病院に連絡してください。
セキセイインコなどインコ類は、通常、水分尿は少なめです。いつもより水分量が多いフンをしたら、インコが体調不良なのかと心配になる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
この記事では、インコの下痢と多尿の違い、それぞれの対処法、体調不良のインコのしぐさについてまとめてみました。
次のような様子があるときは、様子を見すぎず、鳥を診られる動物病院へ連絡してください。
- 黒っぽい便、血が混じった便
- 未消化の粒がそのまま混じる便
- 濃い緑色で形のない便、尿酸(白い部分)が黄色・緑色・ピンク色になっている
- 異常なフンが24時間を超えて続く(上の項目は、24時間を待たずに連絡してください)
- 下痢に加えて、食欲がない・元気がない・体重が減る・羽を膨らませている
参考:森下小鳥病院「フンの見方」、横浜小鳥の病院「糞便と尿酸」、VCA Animal Hospitals「Abnormal Droppings in Birds」(英語。24時間を超える異常)、VCA「Recognizing the Signs of Illness in Pet Birds」(英語。羽を膨らませる・食欲低下など)。記載されている症状は資料ごとに異なります。
インコの下痢と多尿を説明

インコの下痢と多尿は、間違えやすいですが別物です。水分の多いフンがどちらであるのか、しっかり見分けられるようにそれぞれの特徴を説明します。
見るべきポイントは、「固形部分の形状」です。
インコの下痢
下痢の状態は、深緑色の便部分の形状が崩れて水分と混ざったようなフンです。
便の形をなしておらず、ベシャーとした感じのものです。
他には、においがあったり、インコのおしりが汚れていたりする場合もありますので、チェックしてみてください。
インコの多尿
頻度として多いのは、多尿のほうです。
多尿は、深緑色の固形のしっかりした便があって、まわりに水分が多い状態です。
水分でフンが浮いているような感じや、水分だけの時もあります。水分は透明に近い色です。
インコのフンについて詳しくまとめましたので下記ブログをご覧ください。
インコの下痢と多尿の対処法

インコの下痢と多尿の見分けがつきましたら、それぞれの原因を探り、どのように対処したらいいのかを確認していきましょう。
インコの下痢の対処法
下痢の原因がストレスの時もありますが、病気が隠れていることがあります。
インコの下痢で疑われる主な病気は
- マクロラブダス症(メガバクテリア症)などの感染症
- 胃腸炎
- 中毒症
- 胃がん
参考:横浜小鳥の病院「糞便と尿酸」(下痢でみられる疾患)、MSD Veterinary Manual(飼い主向け)「Digestive Disorders of Pet Birds」(英語。マクロラブダス症では体重減少・吐き戻し・下痢がみられる)
体調を崩しているときは、
体調を崩しているときは、保温が必要です。海外の獣医看護師向けの資料では、入院している病気の成鳥の環境温度は28〜33℃程度とされています。家庭では暖めすぎにならないよう注意し、温度は獣医さんの指示に従ってください。
参考:VIN「Hospitalised Avian Patients」(英語・獣医看護師向けの論文)
温度計で実際の温度を確認し、暖めすぎにも注意してください。
インコの多尿の対処法
インコの多尿になる原因として、
- 発情時
- 水分の多いエサ(ペレットを水に浸している、野菜や果物が多い、など)
- 環境温度の高さ
- 塩土の過食
など、発情や食事内容などの生理的な原因では、食事のたびに水を飲むなど、一時的な傾向が多いとされています。ただし、量が多い、続く、食欲や元気に変化があるときは受診してください。
常に水を飲んでいる、排便のたびに多量の尿が出る、といった様子があるときは、病気の可能性があります。
改善が見られない場合や他にも気になる症状がある場合は別の原因や病気が疑われます。
インコの多尿で疑われる主な病気は
- 糖尿病
- 腎機能障害
- 感染症
参考:横浜小鳥の病院「多尿」
などが挙げられます。
インコの体調不良と思われる仕草

いつもと違うインコの仕草にも、体調不良のサインが隠れていることがあります。
- 元気がない(目の輝きが鈍い)
- 食欲がない(食べているフリをすることもあるので注意)
- 羽毛を膨らませている
- 寝てばかりいる(後ろ向きに口ばしを背にうずめる)
上記4つは、さまざまな病気のサインであることが考えられます。
あくびのような動作を何度も繰り返す場合は、呼吸器やそのうなどの異常が隠れていることがあります。気になるときは受診してください。下記もご覧ください。
食べたものをまき散らすように吐く場合は、そのう炎や感染症など、さまざまな原因が考えられます。粘液で頭の羽がべたつくような嘔吐が繰り返されるときは、早めに受診してください。口パクパクの意味についてはこちらの記事もご覧ください。
止まり木に体をこすりつける動作が続く場合は、原因はさまざまです。気になるときは受診してください。
インコは自然界では他の動物に捕食される側になるので、敵に狙われないように弱っている姿は見せないようにする習性があります。
飼育されているインコも同じく、飼い主さんの前では体調不良を隠して元気なフリをします。
小さな変化にも気づいてあげられるように、日頃からインコの様子をしっかり観察することが大切です。
インコの体調が悪そうな場合は、まずは保温をしてください。
温度は、上記の目安を参考に、獣医さんの指示に従ってください。
鳥用の栄養補助食品が、下痢の予防や治療に役立つという根拠は確認できていません。使うときは、獣医さんに相談してください。
まとめ ~インコの仕草をみる~
インコの下痢と多尿は見分けがつきにくいです。
「便の固形部分の形状」を確認すると、区別がつきやすくなります。
便の形状が崩れて、水分と混ざっている時は下痢です。
便の形状は崩れておらず、便のまわりに透明色の水分が多い時は多尿と考えられます。
インコの下痢は、病気が隠れていることがあります。鳥を診られる獣医師さんに早めに相談しましょう。
また、インコの仕草に体調不良のサインが隠れている場合があります。
元気はあるか、いつもと違う仕草をしていないか、ちょっとした変化にも気づいてあげられるよう、日頃から愛鳥をしっかり観察することが大切です。
また、病気の予防として、清潔な環境でインコが生活できるように整えてあげましょう。

