インコの口パクパクの意味は?そのう炎の心配はあるのか?

二羽のセキセイインコ

飼っているインコが口パクパクの仕草をしていた場合は、どんな意味があるのだろうか、何かの病気なのだろうか、と心配になると思います。

インコは具合が悪くてもインコ自身が気付いていなかったり、気付いていても飼い主に隠そうとする傾向があります。飼い主としては、いつもと少し様子が違うな、と感じた時に焦らずに適切な対応をとれるように、インコの出しているサインとその意味を少しでも多く知っておく必要があります。


放鳥時に元気に鳴いたり、飛び回っていれば一目で元気であると確認できますが、ポツンと大人しく止まり木につかまり、「口をパクパク」しているとおしゃべりの練習をしているのかな?もしかして体調が悪いのかな?と心配になってしまいます。

何かの病気で口パクパクしているのだろうか、と心配になり獣医さんに診察してもらった私の体験と幾つかの資料の情報を基にまとめてみました。

インコの口パクパクの意味は?

セキセイインコ ビニール

セキセイインコの口パクパクの仕草には、いくつかの意味があります。
環境やインコの状態を見て、どの口パクパクにあてはまるのか調べて対処してあげましょう。

インコが暑いと感じているとき

暑いときは翼を広げて少しワキワキします。
そして体温を調節するために口パクパクの仕草をするのです。

飼育環境の温度を調節してあげましょう。
インコが暑さで口をパクパクさせているのであれば、温度を下げてあげましょう。
エアコンで直風が当たらないようにして温度調節をするのが簡単な方法です。

ヒナと成鳥で飼育環境の適温が異なりますので、インコの年齢に応じた室温の調節が大切です。
目安としては、ヒナと老鳥は27~30度、成鳥は24~27度位に設定してあげると快適に過ごすことができます。

部屋の掃除をして動き回ったときなど体が熱くなるので、冷房を入れて温度を下げようと思ったときには、温度計を目で見てから、愛鳥が寒がらない程度にしましょう。
飼い主さんの肌感覚では間違いが起こる場合があります。

我が家では飼育ケージの中と外にセットしています。

ただし、1年を通して同じ温度で、快適すぎる環境にしてしまうと、今度は発情の原因となってしまう事がありますので、ヒナと老鳥以外の成鳥の場合は、ある程度季節感を出してあげても大丈夫だと獣医さんに教えていただきました。

季節感を出すと言っても極度に寒すぎたり、熱すぎたりするのはよくありませんのでご注意ください。

興奮と不安やストレス

インコが興奮したり、不安やストレスを感じると口パクパクします。

セキセイインコは臆病な性格で、自分でおもちゃをテーブルから落とした音は、大きな音がしてもでも平気なのですが、飼い主のちょっとした生活音でもビクビクして驚いていることがよくあります。

これは私の経験ですが、動物病院の健康診断に連れて行くためにプラケースに入れ、暗幕をかけて不安にならないように工夫をしたのですが、家に帰って見慣れた部屋に戻るまでずっと口パクパクが治まりませんでした。
過度な環境の変化はインコに不安やストレスを与えますので気を付けましょう。

気管に異物が入る

食べたエサがのどに張り付いたり、気管のほうに行ってしまったときに、「コンコン」と咳をしたり違和感を感じて口をパクパクしたりします。

水を飲んだ後には鼻をプスッと鳴らして気管に入らないようにもします。

話そうとしている

インコはとても賢く、人間の言葉などを真似することが出来ます。特にオスはおしゃべりをする子が多いと言われています。メスもおしゃべりが得意な子もいるようですが、短い言葉をしゃべる子が多いようです。

人間は声帯で声を出していますが、インコには声帯は無く、『鳴管(めいかん)』という器官を使って人間の話したことを真似します。おしゃべりの練習をし始めの時期はまだ『声』が上手に出せず、口だけがパクパクしてしまうのです。

何かの病気の可能性

口をパクパクさせるだけではなく、食欲が無い、元気が無い、という状態でしたら何かの病気である可能性があります。様子を見ずに早目に獣医さんを受診されることをお勧めします。

我が家のインコが口パクパクとコンコン咳をしたことがあり、心配になってスマホで動画を撮って動物病院で獣医さんに相談したところ、人間でいう『誤嚥(ゴエン)』みたいなものだそうで、そのうにご飯が一杯の状況で、本来食道に行かなければいけない物が気管に入ってしまいコンコンしているのだと教えてもらいまいた。
違和感があったので、口をパクパクさせていたようです。


一応細菌の検査をしてもらい、何もなかったので良かったのですが、細菌の影響で違和感を感じて口をパクパクさせることもあるそうなので、心配であれば検査を受けることをお勧めします。

口パクパクの仕草で病気や体調不良の心配は?そのう炎ってどんな病気?

セキセイインコ ニンジン食べている

セキセイインコのヒナがかかりやすい病気に「そのう炎」と「メガバクテリア症」があります。

ヒナが食べた物を吐き戻したり、口パクパクの仕草をしている場合は、そのう炎やメガバクテリア症の可能性があります。(あくびを連続してする場合はメガバクテリア症の可能性があります。)

そのうはインコの首の下あたりにあり、挿し餌をしたときにぷっくりふくれて餌が透けて見える袋のようなところです。ヒナの時期はまだ羽根が生えそろっておらず分かりやすいので、確認してみてください。

そのうでは食べた餌を一時的にためておき、柔らかくしてから消化器官に送る役割があります。
そのう炎とは、そのうが炎症を起こしている状態をいいます。

細菌、真菌(カビ)、原虫、火傷などが原因でそのうの機能が低下し、ためていた食べた物がうまく流れない「食滞」が起こることにより、そのうが炎症を起こしてしまうのです。

ヒナの飼育は大変で、3~4時間おきに挿し餌を与えなければいけないので、食べ残しを温め直して挿し餌を与えようと考えることがあるかもしれないですが、ふやかした粟玉等は水分が多く、菌が短時間で繁殖する可能性が高いので、食べ残しは必ず処分して毎回新しい挿し餌をつくってあげることをお勧めします。

また、挿し餌が熱すぎるとそのうや食道が火傷をしてしまい、炎症の原因となりますので、必ず温度を計りながら挿し餌をしてあげてください。逆に温度が下がりすぎるのも食いつきが悪くなったり、食滞の原因となりますので、やはり温度管理はとても大切です。

また生後3か月以降の中ビナが、ペレットや粟穂など乾いた物が食べられるのに、いつまでもふやかした粟玉などを挿し餌していると、そのう炎になってしまう場合があります。

ヒナが成長してペレットやシードなど乾いたご飯が食べられるようになったら、いつまでもふやかした挿し餌を与えるのはやめましょう。
米やパンなど炭水化物の多い物も食滞を起こしやすいので、与えない方が良いです。

口パクパクの仕草をして食べたご飯を吐き戻してしまっていたり、元気がない場合は細菌などが原因でそのう炎やその他の病気を発症している可能性があります。

何かしらの原因(例えば、人の食べ物を与えたり)で消化管の流れが悪くなってしまったり、免疫力が落ちてしまったりすると、細菌がそのうの中で異常に増殖したり、場合によっては真菌が発生し、そのう炎を起こすことがあります。

https://www.birdpro.co.jp/2017/02/28/731/

メガバクテリア症に感染する経路と対策

セキセイインコ

メガバクテリア症は、主にヒナの時期に親鳥から感染するのがほとんどといわれています。

その他に多頭飼育している場合は、メガバクテリアに感染している他の子のフンを食べて感染してしまうことがあります。

見た目が大きな細菌であったため、以前は「メガ(大きな)バクテリア(細菌)症」と言われていました。10年近く前になりますが、この菌体は真菌(カビ)の仲間であることがわかり名前が「マクロラブダス」と変更になりました。無症状のこともありますが、発症すると食欲不振、嘔吐、軟便、下痢、などを起こし、体重が減ることもあります。

https://chura.life/diagnosis/exotic/bird/003/

仮に感染していたとしても健康な時は免疫力で菌の増殖を抑えられるため、特に症状は出ず、見た目だけでは感染しているか判らないので、お迎えしたらなるべく早めに動物病院で健康診断を受て、そのうやフンの顕微鏡検査をしてもらった方が安心できると思います。

メガバクテリアの感染が発症すると嘔吐、食欲不振、フンの異常、体重減少、元気がない、など症状が出て放っておくとインコの命の危険に繋がります。

検査をして万が一メガバクテリアに感染してしまっていたとしても、発症する前にお薬をもらい、治療をすれば治る病気ですので、インコの命にかかわることはありません。


もしも発症してしまい、元気が無い場合は、免疫機能が低下していますので、飼育温度を27~30度に保温して、獣医さんの治療を受けましょう。病院に連れていく際にもプラケースにカイロを付けるなどして温かくしてあげることが大切です。


眠そうではないのに、あくびを連続してすることが何日か続いたので、「もしかしたらメガバクでは」と思って動画を撮り、動物病院で鳥専門の獣医師さんに受診をした経験があります。

顕微鏡でそのうとフンを検査をしてもらったところ、メガバクテリアに感染していないことが分かり安心しました。
何故我が家の愛鳥があくびを連発していたのかは分かりませんでしたが、病気でないことが分かると、ものすごくホッとしました。


万が一のこともあるかもしれません、早期発見で対処することにより大事に至らないように出来ますので、愛鳥の様子を普段からよく観察して、何か変わったことがあれば検査をしてみれば安心できると思います。

まとめ ~口パクパクの対処~

インコが口をパクパクさせる仕草にはいくつか種類があります。

飼い主が対処出来る場合とそうでない場合がありますので、状況の見極めがとても大切です。


人間は暑ければ汗をかいて体温調節を行うのですが、セキセイインコには汗をかいて体温調節を行うことが出来ません。
なので口をパクパクさせ、翼を広げてワキワキして体温を下げる仕草を行います。

こういった仕草を見た場合は、飼育環境の温度をエアコンで調節してあげましょう。

不安やストレスでも口をパクパクさせますので、大きい音・動作でインコが怖がらせないようにしましょう。

細菌などに感染しないように飼育環境、特に食べる物には注意をしてあげましょう。

我が家では家族の一員であるインコが、そのう炎などの病気になって命を落とすことがないように、1年に1回は動物病院で専門の獣医師さんの健康診断を受け、そのうとフンの顕微鏡検査をしています。


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