飼っているインコが元気なくなったら、とても心配になりますよね?
わたしは、セキセイインコを2度飼育した経験があります。
1羽目のインコはわたしの勉強不足のせいで、1年もたたずに死んでしまいました。
2羽目は1羽目の失敗を糧に、「絶対に死なせてはならない」という強い気持ちをもって、飼育方法についてたくさん勉強しました。
その結果、長生きさせることができました。
この記事ではインコが元気ないとき、ご飯を食べないときの対処法について、我が家の体験と参考資料を基にまとめましたので詳しく説明をしていきます。
インコの元気がないときは?
インコの元気がないときは、おもに以下の3つの原因があります。
ストレス
原 因:飼育環境の変化など
症 状:羽をふくらませじっとしていたり、食欲がなくなったりします。
時には自分の羽をかじったり、むしったりします。ひどい時には、自分の皮膚をかじることもあります。
対処法:適度な温度管理を徹底し、十分な睡眠をとり、適量のエサをあたえ、適度な運動をさせるなどの飼育環境の改善を図るほか、騒音をたてない、適度なスキンシップをとるといったことも必要です。
上記の対処法を実践しても症状が改善しない場合は、動物病院を受診しましょう。
卵詰まり
原 因:卵殻軟化、親鳥の未成熟、高齢、日光不足、寒冷、運動不足、産卵過多など。
症 状:下腹部がふくらんでいる、急に元気がなくなる、おしりから卵が出てこない、エサを食べない、うずくまる、いきむ動作を繰り返す、水分を多くとる。
換羽(年に数回、たくさんの羽が生え変わること。)
多くのエネルギーを消耗するため、体調をくずしやすくなります。
タンパク質の多いエサをいつもより多めに与えることが大切です。
インコがご飯をたべないときは?
全くご飯を食べない場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。
食欲が落ちているが食べられている場合、保温して2~3日様子をみましょう。
ご飯を食べないときの原因、症状、対処法について、下記の通り解説していきます。
1.そのう炎(そのう=食べ物を一時的に保管し、すりつぶす役割をもつ器官)
原 因:ご飯粒や麺類など水分を多く含んだエサが、そのう内で細菌が繁殖し炎症を起こします。
症 状:食欲不振、嘔吐(嘔吐物は発酵したような悪臭)、生あくび、飲水量の急増など。
2.食滞
原 因:そのう内がエサでいっぱいになり、消化不良を引き起こすことが原因です。
症 状:首の付け根から胸のあたりが膨らんでいます。ほかにも呼吸困難、食欲不振、軟便、下痢などの症状がみられます。
対処法:ぬるま湯を飲ませ、胸部を優しくマッサージします。
一度でエサが流れていかないときは、何度かマッサージをしてあげて下さい。
3.エサの与え方
新しいエサを食べない場合は、もともと食べていたエサにいったん戻して、徐々に変えていくようにするとよいでしょう。
また、おやつは食べるけれど、ご飯を全く食べないこともありますよね?
そんな時は、先にご飯を食べさせてからおやつを与えるようにしましょう。
大好物のおやつやエサを食べない場合は、病気の可能性が高いので早めに動物病院で専門医の受診することをおすすめします。
健康のポイント
健康を維持するためのポイントを整理してみました。
1.室温は25~30℃の範囲に設定します。
インコは寒さが苦手な動物です。寒いと羽根をふくらましてじっとしています。室温は25~30℃に設定します。
2.ストレスをなるべく与えないような飼育環境を心がけましょう。
インコは自分以外の出す音に対し、非常に敏感です。大きな音を出さないよう注意しましょう。
野生のインコは、群れをなして生活しています。
1羽だけで飼うと孤独を感じやすく、それがストレスとなって体調をくずし、病気につながる場合もあります。
特に1羽で飼う場合は、孤独にならないようインコとのスキンシップを図りましょう。
3.栄養バランスのとれた食事を与える。
栄養バランスが偏ってしまうと、どうしても体調をくずしやすくなります。
栄養バランスをとれたエサの組み合わせを考え、与えるようにしましょう。
特に換羽の時期は、不足しがちなタンパク質の多いエサをあたえましょう。
4.日光浴をさせます。
インコは日光浴をすることで、ビタミンDが体内に生成されます。
ビタミンDは、骨の形成に欠かせないカルシウムの吸収を促進させる働きがあります。
5.睡眠時間を整えましょう。
ヒトよりも長い睡眠時間が必要です。
早く寝かせる場合は、黒い布をケージにかけるなどして12時間は睡眠を確保するように心がけましょう。
6.インコの様子をこまめに注意深く観察し、異常を見つけたらすみやかで適切な対処しましょう。
まとめ ~観察が大事~
日頃から愛鳥の観察をして対処できるようにしましょう。
元気ないとき
- ストレス=飼育環境の改善を図る
- 卵詰まり=動物病院を受診しましょう
- 換羽=タンパク質の多いエサを多めに与える
ご飯を食べないとき
- そのう炎=動物病院を受診しましょう。
- 食 滞=ぬるま湯を飲ませ、胸部を優しくマッサージしましょう。
- エサの与え方=栄養バランスを考えて、エサを与えましょう。
健康のポイント
- 室温は25~30℃に設定する
- ストレスをなるべく与えない
- 栄養バランスのとれた食事を与える
- 適度な日光浴をさせる
- 十分な睡眠をとらせる
- こまめに観察をする
健康を害しないためにケージの清掃や飼育環境の温度管理をしましょう。