インコがブランコに乗る姿は、見ていてとてもかわいいものです。
でも実は、すべてのインコがブランコに乗って遊ぶというわけではありません。
インコにもおもちゃの好みがあります。
ペットショップでも、インターネットでも、たくさんの種類の小鳥用おもちゃがありますが、どんなおもちゃを選べばよいでしょうか。
飼い主もインコといっしょに遊ぶことができたら、楽しい時間が過ごせると思いませんか?
そして、おもちゃを選ぶとき、使うときに気をつけるべき点もあります。
今回はインコのおもちゃと、飼い主のかかわり方について、資料と飼育体験をもとにまとめてみました。
インコ用おもちゃの必要性
おもちゃはインコの生活を豊かにしてくれます。
1日が始まり、お腹が満たされたあとは、遊びたいという気持ちが自然に出てくるでしょう。
ケージの中に大好きなおもちゃがあれば、インコにとって、運動不足解消や、ストレス解消になります。
また、ケージから出して放鳥したとき、おもちゃを使うと飼い主さんとのコミュニケーションがとれて、一緒に楽しい時間が過ごせます。
時々、使い慣れたおもちゃのほかに「使ってみたい!」という好奇心を刺激するように、おもちゃを少しだけ入れ替えてみるのもいいでしょう。
放鳥してなかなかケージに入りたがらない時も、飼い主さんがおもちゃで上手に誘うことにより、ケージに入って違う遊びをしようとインコが自分から進んで気持ちを切り替えてくれることがあります。
インコ用おもちゃの設置方法と遊び方
インコはとても慎重なので、新しいおもちゃをいきなりケージに入れてしまうと、怖がることが多いです。
鈴やベルなどの音が出るおもちゃ、動きがあるおもちゃは、最初はケージの外側で、インコが見える場所に置いてみましょう。
何日かかけて、飼い主さんが実際に楽しそうに遊ぶ様子を見せると、おもちゃに関心をもつようになります。
おもちゃは、ケージの中で使うおもちゃと、外で使うおもちゃがあります。
【ケージの中で使うおもちゃ】
・ブランコ
・アスレチック
・はしご型のおもちゃ
・鈴マンチボール(ラタンを丸めたボール)がついた、ぶら下げるおもちゃ
などがあります。
我が家のインコは、ケージの中に下げたブランコが大好きです。
朝、そこについたベルを鳴らして、起きたよと知らせてくれます。
大人しいときは、こっそりとマンチボールをクチバシで丁寧にほぐしていたりします。
お気に入りのベルがあり、つついたり、蹴ったりしてにぎやかにストレス解消しています。
ベルは直接口ばしで触るので、鉛中毒になってしまうリスクを避けるために、ステンレス製のものを使っています。
【ケージの外で使うおもちゃ】
・起き上がりこぼしのような車輪のついたゴーゴーペンギン
・ファージングトイ「箱やケースにおやつをかくしてある知育おもちゃ」
などがあります。
おもちゃは直接床に置くのではなく、遊ぶスペースを作ってそこに並べると安心です。
我が家ではイケアの安いテーブルをインコ専用の遊ぶスペースにしています。
飼い主さんになれてくると、飼い主さんの手が一番のおもちゃになります。
エサを食べ、お腹が満たされると、飼い主さんの手に噛みをして、遊びだします。
家にあるものでは、ペットボトルのキャップや、綿棒など口ばしで運べるものがおもちゃになります。
インコに渡すと、せっせと運んだりする様子が楽しそうです。
飼い主さんが“いないいないばあ“と手で顔を隠したり、お気に入りの鈴を鳴らしたりするだけでも、遠くから飛んで見に来てくれるようになります。
インコ用おもちゃの安全管理と注意点
ケージの中でぶら下げるおもちゃは、ステンレス製のDカンなどを使って、揺らしても外れないように確認をすることをおすすめします。
止まり木やはしごも洗った時に、ネジがゆるくなっていないか確認をしましょう。
自然素材のおもちゃも、インコが壊してささくれだった部分などで怪我をしないよう、定期的におもちゃの点検をしましょう。
遊んでいるうちにフンが付きますので、水洗いできるものがよいでしょう。
口ばしを使って遊ぶので、塗料が剥がれていないか、鉛が使われていないかなど素材も気を付けてください。
また、人形や、自分の姿を映す鏡のおもちゃ等で、インコが発情するきっかけになることがあります。
わが家の例では、雄のインコが、ゴーゴーペンギンが好きすぎて、興奮してエサを吐き出して愛情表現するようになりました。
見えないように一旦箱にしまったこともあります。
一緒に遊んでいる最中に、飼い主さんに噛みつくことがあります。
もう遊びたくないというサインの場合もあるので、大きな声を出して怒ったりせず、そっとインコをケージに戻してあげましょう。
まとめ ~ヒナは環境に慣れてか
おもちゃは、インコにとって、運動不足解消、ストレス解消のほかに、気持ちを落ち着けるリラックス効果、知的好奇心を満たす効果があります。
ケージの中にお気に入りのおもちゃを入れておくと、飼い主さんが外出している間もインコは安心して過ごすことができます。
ケージから出す時間は、おもちゃを通して、インコと飼い主さんの絆を深めることができる貴重と時間となるでしょう。
また、性格や、年齢、性別によっておもちゃの好みが分かれます。
飼い主さんも楽しみながら、ゆっくり時間をかけてお気に入りのおもちゃを見つけられるよういろいろ試してみてください。
またインコがヒナの頃や、お迎えしてすぐの場合は、環境に慣れるまではストレスになってしまう場合があるので、おもちゃをケージの中に入れないでください。