インコに危険な部屋にある物、私たちが快適に暮らす室内にはあらゆるものが置いてあります。
インテリアとして観葉植物を置いている方は多いのではないでしょうか?
人間が生活するのに必要なものも、インコにとってはキケンな物になっていることが意外にたくさんあって驚くことかと思います。
・観葉植物(植えている土にも注意)
・人間の食べ物
・カーテンの鉛
・害虫殺虫剤、ショウノウ、蚊取り線香
・電化製品(ヒーター、扇風機、ガスコンロ、炊飯器、アイロン)
・化粧品(マニキュア、除光液、香水、アロマオイル)
・タバコ
・薬
・洗剤
・文房具(クレヨン、マーカーペン、カッター、輪ゴム、クリップ)
・窓ガラス(衝突すると危険)、鏡
・タオルやじゅうたん(毛足が長い繊維に足をひっかけ怪我をする)
・浴室、台所、ドア、家具の隙間、コンセントなど
インコを放鳥するときは、これらのものはできるだけ置かないように工夫してください。
インコにとってキケンな観葉植物
・サトイモ科の観葉植物(ポトス、モンステラ、クワズイモ、セロームなど)
シュウ酸カルシウムが含まれていて、インコがかじると口内に炎症を起こしますのでおかないようにしましょう。
・アイビー、ポインセチア料理をしている人は毎日使っているフライパン使用時のガスが良くありません。
テフロン加工のフライパンを高温に熱すると、有害なフッ素ガスが発生し、インコがそのガスを吸い込むと、ほんの数分で亡くなってしまうほどの毒性があります。
フライパン以外にも家の中にはインコにキケンな物がいっぱいありました。
今回は身近な物に潜むインコにとって危険な物を調べてまとめました。
インコに有害なテフロンとは?
テフロン加工のフライパンといえば「焦げ付かないフライパン」ですね。
あまり油を使わなくてもくっつかないし、お手入れもしやすいので使っている人も多いと思います。
鉄やアルミ、スチールのフライパンの表面に「フッ素樹脂」をコーティングすることで、食材がくっつきにくく焦げ付きを防いでくれます。
(テフロンという呼び名はアメリカのデュポン社の登録商標となっていて、その他の企業ではフッ素樹脂加工と表現しています。)
近年、その焦げつきにくくするテフロン加工「フッ素樹脂加工」に使われている、PFOA(ペルフルオロオクタン酸)という化学物質が、ガンや胎児の奇形など数々の健康被害を起こすことがわかってきました。
(日本では、2021年にPFOAは使用禁止になりました。)
テフロン加工されたフライパンを200°以上高温で熱すると、フッ素ガスが発生します。
ガスを吸引する事で、人間より体の小さいインコです。少量を吸うだけで食欲不振を起こし、たくさん吸ってしまうと呼吸困難で落鳥してしまうというのです。
なので、インコにとって安全にテフロン加工のフライパンを使うには
- 高温で空焚きをしない
- 換気扇をつけて換気を徹底する
- キッチンにインコを近づけない
上記の対策を是非してください。
現在は、フッ素樹脂加工にPFOAを使用していないフライパンが主流になっているとのことですが、ちょっと心配だなと思う人は、セラミック製やステンレス製、鉄製のフラアルカロイドという成分が下痢や痙攣を引き起こします。
インコに危険な部屋にあるもの
・アボカド
ペルシンという物質は少量でも猛毒です。少しかじっただけでも中毒症状を引き起こし、アボカドを調理した時に出る蒸気を吸い込んだだけで呼吸困難を起こします。
下記ブログに詳しく解説してますのでご覧ください。
インコにアボカドやコーヒーを与えて良い?その他の食べ物と悪い食べ物一覧その他にも毒性を含む植物は
- アヤメ科
- キョウチクトウ科
- キンポウゲ科
- ツツジ科
- トウダイグサ科
- ナス科
- マチン科
- ヒガンバナ科
- ユリ科
- マメ科
- クスノキ科
などがあります。
大切な愛鳥の為に飼い主さんには知っていてもらいたいです。もしインコの生活ゾーンにある場合は別の場所に移しましょう。
下記は安全な観葉植物になります。
- オリヅルラン
- コーヒーの木
- パキラ
- サンスベリア
- アレカヤシ
- ペペロミア
- プミラ
- ゴムノキ
- ガジュマル(樹液には注意が必要です)
インコが安全に過ごせるために気をつけること
部屋で動物を飼うということは、危険なものに囲まれて暮らしていると言えるのかもしれませんね。
インコは好奇心が旺盛でイタズラが大好きなので、色々なものをかじったりします。これをかじると危険だなと思ったものは片付ける癖をつけることも大切です。
安全に暮らせる環境を整えることは、飼い主にしかできません。必要な対策を3つ挙げます。
・放鳥する時は危険なものを片付けておくか、放鳥専用の部屋を作る
・有害な成分のある観葉植物をケージの近くに置かない
・調理中はきちんと換気をして、空焚きはしないようにする
まとめ
テフロン加工されたフライパンを200°以上の高温で熱すると発生するフッ素ガスをインコが吸引すると、最悪の場合死んでしまうこと。
部屋にあるものが、インコにとって危険なものになることがあることを知りました。
体の小さいインコはちょっとの有害物質で命を落としてしまうので、飼い主は身の回りに危険なものがないか常に気を配ってあげることで、安全に心地よく生活できるのです。
これからもインコと一緒に幸せに暮らせるように、情報収集を欠かさずにしていきたいと思います。