インコをこれから飼おうとお考えの方、既に飼われていている方も、愛鳥にいつまでも健康で長生きしてもらいたいものですね。
インコは体調が悪くても隠すとよく言われていますが、実際はどうなのか気になるところがあります。
愛らしい行動で飼い主さんの心を癒してくれるインコはとても大切な家族の一員です。
健康で長生きさせる為に毎日体重を計り、フンの状態をチェックする事で、体調が悪くても隠すインコの健康状態を確認してあげましょう。
気になるインコの体調管理方法を私が飼っているインコの様子や知識を基に調べました。
この記事ではインコの体調管理方法についてと、フンの色でわかるチェックシートをご用意しています。
是非あなたの大切な愛鳥の健康管理にお役立て下さい。
インコを長生きさせる為の体調管理方法 4選
インコの健康維持に必要な睡眠時間は、概ね12時間と言われてます。
飼い主さんから見ると寝すぎと思うかもしれませんが、野生のインコは日没で眠りにつき、日の出とともに起きますのでインコの睡眠時間としては普通なのです。
野生では天敵に狙われて危険が迫ったときに、直ぐに逃げられるように眠りを浅くしています。
そのためインコは寝ている様に見えても、熟睡することはなく、脳の半分は寝ていても、半分は危険を回避するために起きているのです。
なのでインコを寝かせる場所は、なるべく飼い主さんとは別の部屋にして、ケージに暗幕を掛けて12時間くらい睡眠をとらせてあげる事が良いでしょう。
保温や防音になる暗幕をご紹介します。
インコに必要な日光浴の1回の目安が30分位です。
インコの日光浴の目的は、鳥に必要な栄養・ビタミンを確保するためです。
日光浴が不十分だとビタミンD3が不足し、カルシウムを吸収出来ずにカルシウム欠乏症になって病気になってしまいます。
カルシウムは丈夫な骨や羽に必要不可欠な栄養素になります。
インコの日光浴をケージのまま行う場合は日射病にならないように直射日光を避けて暑すぎたり、寒すぎる場所を避けて行いましょう。
また、猫やカラスに襲われないようにガラス越しに行うと安全です。
もし安全に日光浴をさせる場所が無くて紫外線カットのガラスの場合はインコ用にUVライトを使うことをお勧めします。
インコが起きている時に放鳥している飼い主さんは、インコが起きてから3時間位UVライトを点灯させておけば、自分から日光浴を行います。
インコには人間に見えない紫外線が見えているので、必要な時間だけ自分のペースで日光浴をしてくれます。
インコの日光浴はストレスの解消にもなりますので3日に1回、30分位を目安に行いましょう。
我が家で利用している日光浴ライトをご紹介します。
インコの主食の基本はペレット「総合栄養食」とシード「種子」の2種類があります。
インコにあげてよい野菜
- 豆苗
- 大葉
- ニンジン
- 小松菜
- 水菜
- チンゲン菜
上記リストの野菜以外にも、副食にボレーコと塩土をあげると良いです。
インコにあげてはいけないもの
- キャベツ
- 芽キャベツ
- ほうれん草
- アボカド
- 生の豆
- ネギ
- ニラ
- モロヘイヤ
- パン
- コーヒー
- チョコレート
- アルコール
など人間の食べる物
インコの主食であるペレットとシードは、別々のエサ入れであげて、飲み水は毎日代えてあげるように心がけましょう。
インコの個体によっては野菜に好き嫌いがありますので好む野菜をあげればよいです。
野菜は農薬が付いている場合がありますのでよく水洗いしてからあげましょう。
インコに与えてはいけない野菜や、人間の食べ物をインコが食べると中毒を起こしますので、放鳥中に気が付かないうちに食べたりしないように気を付けましょう。
インコが元気に過ごす為の食事は、主食にペレットとシードと好きな野菜、副食で週に2回ボレーコと塩土をあげて、飲み水は毎日新しく代えるのが良いです。
飼い主さんが仕事で出掛けて、1日の大半をケージで過ごしている場合は、ケージにつるす「ブランコ」や「かじり木」をセットして遊べる環境を作ってあげましょう。
放鳥中には紙コップやインコ用のマンチボールで遊ばせてあげましょう。
我が家では放鳥中の遊び道具で、厚紙で3センチ四方のサイコロをつくって与えたら大喜びして、口ばしで咥えては放り投げて走り回っているので、ストレス解消と運動不足解消に役立っています。
インコはストレスが溜まると、人間と同じで病気になります。飼い主さんがおしゃべりを教えたり、ボールで遊んであげるとストレスの解消になり、健康で長生きにもつながりますので、毎日少しの時間でも遊んでコミュニケーションをとってあげましょう。
インコはストレスが溜まり耐え切れなくなると、自分の羽を抜いたり体をつついたりして、ひどくなると出血してしまうことがあります。
健康で長生きをさせる為には、ストレスを与えない様におもちゃで遊ばせたり、飼い主さんがコミュニケーションをとってあげることが大事です。
インコのフンで解るチェックシート(良いフン・悪いフン)
インコのフンをチェックして健康状態を把握しましょう。
インコは天敵に狙われないように体調が悪い時でもエサを食べるふりをして具合が悪いことを隠してしまいます。
飼い主さんはインコの健康を守るために毎日気をつけて見ていただきたいのがフンの状態です。
インコは排泄孔が肛門と尿道口に分かれておらず、一つの排泄孔より糞便と尿が同時に排泄されるため、排泄物は便(主に緑褐色)、尿(透明)、尿酸(白色)で構成されています。
便の色はインコの種類や食事によって異なりますので毎日チェックをしましょう。
例えば種子食のセキセイインコの場合は緑褐色です。
インコの健康管理の為に毎日フンのチェックをしましょう。
インコの体調が良い時のフンは、緑色や茶色の固形物の上に白いペースト状の物が付いた形になります。
このうち量が多い固形の部分がフンで、上の白い部分が尿の主成分である尿酸です。
体内で水分を使い回し、必要以上に水を飲まないインコの場合、尿が液体の水の形で排泄されることはありません。
フンの緑っぽい部分は胆汁から出る色素の色です。
但し色付きのペレットを食べている場合は、その色がフンに反映されることがあります。
インコのフンを毎日チェックして、体調が悪い時(元気がない)には早く対処してあげましょう。
【黒いフン】 そのうから腸の入り口までのどこかで出血がある場合フンが黒くなります。ウイルス感染などによる炎症が原因と考えられます。
【白いフン】
デンプンを消化する酵素が出なくなり、フンの中に大量のデンプンが含まれ白くなります。
急に体を冷やすと数時間だけ白いフンに成ることがあります。
その場合体調を崩す心配があるので飼育環境の温度を27℃くらいにしてあげましょう。
白いフンが継続するときは、臓器の機能障害の可能性があります。
【緑色のフン】
食欲が落ちて食べる量が少なかったり、おなかがすいている時はエサに対して胆汁が過多になるためフンの緑色が濃くなります。
但し鮮やかで濃い緑色の場合は、鉛など有害な金属を食べてしまい、重金属中毒になっている可能性があります。
【赤いフン】
とうがらしなど赤い色素を含んだペレットや野菜、果物を多く食べたあとに見られますがその場合は何の問題もありません。
赤色の物を食べていない場合は内臓から出血している可能性があります。
以上を参考にインコの健康管理をしましょう。
まとめ ~毎日フンをチェックする~
インコを健康で長生きせせてあげるためには飼い主さんの毎日のお世話と健康管理でフンのチェックが大切です。
インコは体調が悪くても元気なふりをしますので、飼い主さんがインコの急激な体重変化やフンの状態を観察して、具合の悪いところは無いか管理しましょう。
もし体調不良のサインを見つけたら飼育環境の温度を上げて過ごしやすくしてあげましょう。
インコの個体によって好むエサも変わりますので、毎日フンのチェックをして普段何を食べればどの位体重変化があり、フンの状態はどんな感じになるのかを観察することが大切です。
毎日体重とフンをチェックする事が愛鳥の健康と長生きに繋がる事になります。
インコを健康で長生きさせるためには、飼い主さんの生活に合わせた睡眠時間では足りないので、部屋を別にして寝ている間は暗くして、12時間眠らせてあげると良いでしょう。
また、インコに必要な日光浴をさせましょう。
安全な場所で直射日光を避けて、3日に1回、20~30分目安に日光浴をさせてビタミンを確保させましょう。
インコがストレスで病気にならない様に、おもちゃをセットしてあ遊ばせたり、飼い主さんがコミュニケーションをとってあげることも大事です。
インコを健康で長生きさせる為には飼い主さんの観察とお世話がとても大切になります。
忙しくて大変なときもありますが、かわいい愛鳥のために頑張りましょう。