お天気の良い日、インコも一緒に外に連れて行けたらいいと思いませんか?
ワンちゃんにするのと同じように、インコもハーネスとリードをつけることができれば外に連れて行くことができるのです。
今回は、ハーネスとリードの使い方や慣らし方、散歩に連れて行くときの注意点などをまとめてみました。
インコを外に連れて行くときの準備
インコを外に連れていく時期としては、屋外でも過ごしやすい春や秋がおすすめです。
中型、大型のインコは移動用のキャリーケースのほかに、ハーネスとリードを使うとケージから出すことができます。
ちなみにインコ用のハーネスとは、胴体(首と両方の羽)にくぐらせて使う、ひも状のベルトのことを言います。
犬用の散歩に使うハーネスとは異なり、軽い素材でできています。
鳥の種類によって、多様なサイズがあります。
サイズが合う場合は、小動物用のハーネスで代用できる場合もあります。
また、リードとは、ハーネスの背の部分につけて、インコと飼い主さんをつなぐ綱のことを言います。
セキセイインコなどの小型のインコにとっては、ハーネスを結合する部品の重さが、身体の負担になり、非常にストレスになるのでおすすめしません。
小型のインコを外に連れ出すときは移動用のキャリーケースを使うようにするとよいでしょう。
最初は自宅のベランダや庭で試して、慣れてきたら近くの公園などに連れていきます。
外出時の持ち物として以下のようなものを準備しましょう。
- エサ、おやつ、飲み物など
- ハーネスとリード(中型、大型のインコの場合)
- フンを拭ける新聞紙、ペーパータオルなど
- 移動用キャリーケース、保温用の携帯用カイロ、毛布
セキセイインコ シロハラインコ マメルリハ ボタンインコ ラブバード オカメインコ用のハーネスをご紹介します。
インコのハーネスとリードの使い方
インコをハーネスに慣らしていく方法として①→②→③→④のような手順で行うことをおすすめします。
①首や羽に触る練習をする
ハーネスをいきなり首にかけると、インコが驚きます。まずは飼い主さんの手でインコの首や羽に触ることに慣れてもらいましょう。
②インコの視界にいつもハーネスが入るようにしておく
インコは新しいおもちゃ等を見ると、怖がる場合もあります。ハーネスをケージから見える場所に置き、放鳥中はそばで見せて慣れてもらいます。
③ハーネスにインコの首を通す
おもちゃで遊ぶようなつもりで首に通してください。ハーネスの輪の先におやつを置いて、くぐったら食べられる、というセットにするとくぐりやすいです。
④羽を片方ずつ通す
首を通す時と同じ要領で、おもちゃに夢中で遊んだり、おやつを食べたりしているうちに、片方の羽から通してください。
嫌がった場合は無理にその先に進まず、練習を止める覚悟も必要です。
このように、それぞれの段階で、時間をかけて練習しましょう。
飼い主さんが無理やりハーネスをつけてしまうと、羽を骨折したり、ストレスで自分の羽を抜いたりする原因になります。
また、途中で嫌がって暴れると、取るのが大変です。
ハサミでハーネスを切らなければならないこともあります。
まずはひとつできたら、インコを褒めてあげましょう。
おやつを使うのも効果的です。
インコをお散歩に連れて行くときの注意点
この子は肩に乗るのに慣れているから大丈夫。クリッピング(風切羽をカットする)しているから飛ばない。と大型、中型のインコに何もつけずに外に連れていくのは危険です。
普段は大人しく肩に乗っているとしても、いざ外の環境に出ていくと、カラスなどに驚いて突然飛んでいったり、ケガをしたりする恐れがあります。
外に出る時は必ずハーネスとリードを付けてください。
また、まれにハーネスが脱げてしまうことがあるので、目を離さないでください。移動や、寒くなった時のために、移動用キャリーも用意しておくと安心です。
外出時のフンが気になる飼い主さんには、中型、大型のインコ用に鳥用のおむつも販売されています。
洋服タイプのものもあり、おしりの辺りが袋状になっていて、フンがたまる仕組みになっています。
まとめ ~慣れが大変~
インコが家の中の同じ場所、同じ高さの位置のケージの中にいたままの場合、なわばりを守ろうとする意識が強くなります。
なわばり意識が強くなると、飼い主さんが掃除などでケージの中に手を入れた時に、自分のなわばりを守るためにインコが噛みつくこともあります。
ハーネスやリードに慣れるのは大変ですが、使えるようになると、インコといっしょに行動する範囲が広がります。
外に慣れて、少しずつ世界を広げると、インコと飼い主さんとの絆も深まります。