インコを飼っていると、楽しそうでこちらも嬉しくなるしぐさや心配になるようなしぐさ、いろいろなしぐさや行動を目にします。
みなさんは、インコの「ケッケッ」という咳や「プスプス」という音を出すのを、見たことや聞いたことがありますか?
インコが咳やプスプス音を鳴らすのは、インコがどんな時にするのでしょうか?
インコのしぐさに隠れている病気についても、調べてみました。
インコが咳をするけど大丈夫?
インコが咳をする原因はひとつではありません。しっかりその後の様子を観察することが大切です。
心配がいらない大丈夫な咳は、1回きりの場合、エサでちょっとむせただけということや、水を飲んだ後に鼻を鳴らすような音を出すと言う事があります。
おしゃべりが上手なインコは、人間の咳をマネすることもあります。
ただ、インコの咳は病気のサインであることも多いことを忘れてはいけません。
何度も咳をしているなど様子がいつもと違う場合は、早めに受診をしましょう。
インコの咳から疑われる主な病気を2つあげます。
<気道炎>
- 細菌やウイルスなどの感染によって起こります。
- 寒さ、タバコなど空気の汚れも原因になります。
- 咳のほか、くしゃみなど風邪のような症状がでることがあります。
~予防~ 適切な温度やケージの置き場所に注意しましょう。ビタミンAが不足しないよう、青菜をあげるのをおすすめします。
<甲状腺腫>
- 栄養素のヨード(ヨウ素)不足が原因になります。
- のどの両側にある甲状腺が腫れて気道を圧迫し、ぜんそくのような呼吸困難の症状が現れます。
~予防~
週に1~2度、ヨード剤を飲み水に混ぜて与えます。
特にシード食のインコは不足しやすいです。
治療にもヨード剤は効果があります。
与えすぎにならないように注意してくださいね。
我が家のセキセイインコに与えている栄養飲料をご紹介します。
インコがプスプスと音をならす意味は?
インコが水を飲んだ直後に「プスプス」と聞こえる音は心配ありません。
気管の構造上、人間で言うところ肺に異物が入らないように咳をしているような感じです。
インコの「プスプス」という音が、呼吸とともに聞こえる場合や鼻のあたりでしている場合は呼吸器系の病気の疑いがあります。
インコは普通、呼吸する時に音はしません。
この場合に考えられる呼吸器系の主な病気は、先ほどあげた気道炎や甲状腺腫などです。
急に呼吸困難になることもある、こわい病気です。
インコが咳やプスプスと音を鳴らしている時は、まずは保温してあげてください。
1回きりでなく続く場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。
「ケッケッ」という乾いた咳ではなく、「ゲチョッゲチョ」といった湿った咳は、かなり症状が進んでいる可能性があります。
咳やプスプスは夜に多い傾向があり、獣医さんの前ではしないこともあります。動画など撮って見せると症状の説明に役立ちます。
インコの仕草
インコのしぐさから、病気がわかることも多いです。いつもと違っていないか、日頃から観察しておきましょう。
インコには発情期や換羽もあり、中にはその時にするしぐさもあります。
正直、区別が難しいものもあります。
病気が疑われるしぐさは以下のようなものです。
病気は一例です。
- 羽をふくらませている→あらゆる病気の可能性
- 寝てばかりいる→あらゆる病気の可能性
- よく目をつぶっている→あらゆる病気の可能性、眼球疾患
- 生あくびをする →そのう炎
下記も参考にご覧ください。
インコのあくびは病気のサインか?動物病院に連れていくか迷った場合は? | インコの初心者お悩み解決ブログ (budgerigar-breeding.com)
・かゆそうに止まり木に体をこすりつける→カイセン症、トリコモナス症
・羽づくろいが多い→寄生虫疾患
・食べたものをまき散らすように吐く→そのう炎、気道炎、メガバクテリア症、カンジタ症
まとめ
インコが咳をしている時は、続くようなら病気の可能性もあります。
また、プスプスと音をならすしぐさも咳と同じく、主に呼吸器系の病気の疑いがあります。
インコは病気を隠す習性があるので、元気そうに見えても病気が進んでいる場合があります。症状が続くようでしたら、一度受診してみてください。
インコのしぐさから病気がわかることもあります。
中には発情期や換羽期の独特のしぐさと区別がつきにくいものもありますが注意深く観察しましょう。