気づかぬうちにインコのフンが肩についていて、外出先で気が付いたなんてことはありませんか?
飼い主さんになついてくると、呼んだ時に、手に乗るよりも先に、肩や頭に乗ってくるようになるインコもいます。
人懐こく、飼育しやすいと言われるインコですが、なぜ人の肩や頭に乗るのでしょうか。
ここではインコが肩に乗る理由は何故か、注意点と喜ぶ遊びについてまとめました。
*大型のインコは大きい嘴(クチバシ)や脚を持っているため、人の頭だけでなく、肩に乗せるのも避けた方が良いです。
インコが放鳥時に肩に乗る理由
・とりあえず人間の様子を見たい場合
インコは、人間に関心があるのだけれども怖いという場合は、近くまで飛んできて、まずは頭に止まります。
インコが頭に乗る場合、飼い主との生活がまだ浅いため、いきなり頭に飛び乗るパターンがあります。
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背が低いため、肩に止まりにくい子どもや、あまり懐いていない人に対しても、とりあえず頭に止まって様子を見るということも多くあります。
頭の上は肩に比べて、人間の目や口、手も離れているので、インコにとって、より安全な場所なのでしょう。
・飼い主さんと一緒にいたい、注目してほしい場合
放鳥中、飼い主さんが部屋の中を動くと、『行かないで』、と追いかけて肩に止まることもあります。
電話がかかってきたときに、『こっちを見て』と肩に飛んでくることもあります。
これは、飼い主さんと一緒にいたいという気持ちのあらわれです。
・高い場所にいたい場合
高い場所に止まると視界が広くなり、まわりの様子を見渡すことができます。
鳥の習性として、高いところから様子を見ているうちに、自分の方が人間よりも上位なのだと認識するようになります。
頭の上なら猶更です。
このような上下関係は、インコがわがままになったり、お互いにコミュニケーションをとりにくくなってしまったりする原因になります。
インコの喜ぶ遊び
セキセイインコが一番喜ぶ遊びは飼い主さんとのコミュニケーションをとることです。
おしゃべりを教えてあげたり、マンチボールを転がして遊んであげたりすると喜びます。
ペットボトルのキャップや紙コップをテーブルから落とすことも大好きです。
何回も拾ってあげると疲れるのでガラスの器に沢山キャップを入れて準備しておくとよいでしょう。
インコは飼い主さんの声を聞くのが好きです。
肩に乗れば、飼い主さんのすぐ近くでじっと声を聞くことができます。
飼い主さんの肩に乗って、まるで縄張りを確認するかのように部屋の中をじっくり見渡すのが好きなインコや、カーテン越しに外の様子を見るのが日課のインコもいます。
飼い主さんと同じ高さで一緒に同じものを見て、一緒なのだ、仲間なのだという意識が芽生えるのでしょう。
インコにとって、飼い主さんと一緒に遊んでいるような、楽しい時間となるでしょう。
それでも放鳥中、飼い主さんの肩に止まりつづけている、高いところにいて降りてこないというのは困ります。
そんなときは、放鳥中はここに止まれば安心だというスペースを作ってあげると、安心して降りてきて、そこで過ごしてくれるようになります。
T字型の小型のとまり木や、止まり木スタンドなどを置き、飛んできて着地できるくらいの空間があれば、それほど広いスペースは必要ありません。
我が家では小鳥用のハシゴや止まり木を部屋中に設置してあげています。
お気に入りの場所ではよくお昼寝をしたり、おしゃべりの練習をしています。
放鳥時に遊ぶときの注意点
インコを肩に乗せたまま、飼い主さんがテレビやスマホに夢中になってしまうと、背中に移動しているのに気づかない場合や、髪の毛に脚がからまってしまう場合など、思わぬ事故につながります。
普段から放鳥中は注意が必要ですが、肩や頭に乗っているときは、とくに目を離さないようにしましょう。
また、我が家の場合は、髪を結んでいたり、短いヘアスタイルで耳を出したりしている家族の肩や頭に止まると、耳に関心を持ち、噛むことがありました。
予防のため、頭にタオルを巻いて耳を隠したり、帽子をかぶったりしました。
これは、肩にはとまりますが、頭の上に乗ったり、耳をかじったりするのを予防する効果がありました。
また、眼鏡をかけている人に慣れていない場合、眼鏡めがけて飛び乗ってくることもあります。
眼鏡は飼い主さんの眼を守ってくれますが、眼鏡が壊れる原因にもなるので、代わりに手に乗ってもらうようにする等、関心をそらさなければなりません。
見えない間にフンをする恐れもあり、人間の髪の毛が巣を連想させてインコの発情を促すこともあるので、頭に乗せたままでいるのは避けた方がよいです。
長い間頭や肩に乗っている場合は、飼い主さんがお気に入りの「おやつ」や「おもちゃ」を手にもって、インコの関心がそちらに移るようにすると、自然に降りてくれるようになります。
降りた時に、おやつをあげると、手に乗ると嬉しいことがあると覚えてくれます。
我が家のセキセイインコに与えているおやつをご紹介します。
まとめ ~床で遊んでいる場合もある~
インコは人間の様子を見たい場合、飼い主さんのそばにいたい場合、高い場所にいたい場合などに、頭や肩に乗ることがあります。
目が届きにくく、事故につながる恐れがあるので、頭や肩に長い時間乗せるのは避けましょう。
また、放鳥時に床で遊んでいる場合もありますので、一度目を離したら愛鳥の居場所を確認してから歩きはじめましょう。
インコが安心できる場所を作ってそこで一緒に遊ぶようにしたり、「おやつ」や「おもちゃ」で気をそらすと自然に降りてくれるようになります。