インコは慣れてくると、名前を呼ぶと、軽めにピヨピヨと鳴いて返事をしてくれます。
飼い主さんが玄関を開けて『ただいま』と言うと、飼い主さんの姿が見える前から、インコが大きな鳴き声で『おかえり』と言っているようだったことはありませんか?
このように、遠くに向かって、相手を呼んでいるように響く鳴き声を呼び鳴きと言います。
お手洗いに行っているときに、インコにずっと呼び鳴きをされて困ったという経験をされた飼い主さんもきっといることでしょう。
インコは、飼い主さんが思っている以上に、外の様子を観察しています。
今回は、インコの呼び鳴きの意味、対処方法についてまとめました。
インコがずっと鳴いている意味
鳥は仲間と鳴き声でコミュニケーションをとります。
インコは呼び鳴きをしたあとで、仲間である飼い主さんがすぐに自分の元に来てくれたという経験を覚えています。
そのような経験を重ねていくうちに、飼い主さんが見えなくなると、呼び鳴きをして『近くに来て』と合図をするようになります。
そのほかに、外でカラスやスズメなどの鳥や、近所で飼っているペットの鳴き声がしたときに、遠くに響くような声で鳴くこともあります。
まるで仲間に返事をしているようです。
直接目の前にはいない相手に対しても、鳴き声でコミュニケーションをとっているようです。
インコが登場する動画や、自然がテーマのテレビ番組のなかで野鳥の声がすると、声が聞こえる間じゅう、まるで相手を探しているかのように呼び鳴きをしていることもあります。
インコは鳴き疲れないのか
もちろん、インコもずっと鳴いていると、鳴き疲れます。
呼び鳴きしながら、止まり木の間をぴょんぴょん飛んだり、ケージの中を行ったり来たりして、動きまわります。
呼び鳴きは、大きな声でエネルギーを使うため、なおさら疲れることでしょう。
そのため、飼い主さんを呼ぶために、呼び鳴きを始めたとしても、飼い主さんの姿が見えない状態がしばらく続くと、鳴くのを自然にやめます。
インコは慣れてくると、飼い主さんの気配がしないときは、呼び鳴きを続けていても来ないのだ、ということを理解するようになり、次第に呼び鳴きをしなくなります。
インコの呼び鳴きがうるさいとき
飼い主さんが隠れて、呼び鳴きされてもすぐに姿を見せないように時々練習をしてみましょう。
インコも、飼い主さんも、ほどよい距離のコミュニケーションがとれるようになるはずです。
また、何か理由があって、大きな声で鳴き続けている場合があります。
たとえば、窓の外にいるスズメやカラスが気になって呼び鳴きを続けていることもあるので、ケージの近くの窓を閉めたり、レースのカーテンで視線を遮ったりするのも効果があります。
窓からケージを離しておいても、陽が傾いて、直射日光が入りはじめて、『眩しいよ』と教えてくれていたということもあります。
人間にとっては気にならなくても、実は小さな虫がケージのまわりを飛んでいて、それに反応して呼び鳴きのように大きな声で鳴き続けているという場合もあります。
中型インコや大型インコで鳴き声が大きくご近所迷惑になりそうでしたら、窓のカーテンを防音カーテンにして対策をしましょう。
まとめ ~声をかけてあげる~
インコは慣れてくると、飼い主さんが近くにいない時は呼び鳴きをしなくなります。
そのほかに、飼い主さんが近くにいたとしても、電話の鳴る音、足音や、玄関のドアが開く音、水道の音などで、インコが呼び鳴きをしながらケージの中をぴょんぴょん飛んで、反応することもあります。
これは、誰かが帰ってくる、水浴びの準備をしてくれている、おやつの袋を開けて用意してくれているなど、生活の中で、飼い主さんが何かを始めるときの様子や音を覚えていて、嬉しい記憶と重ねて呼び鳴きをしているのかもしれません。
そんな時は『ちょっと待っててね』と声をかけると、鳴くのをやめて(でもぴょんぴょん飛ぶのは続けていたりするのがまたかわいいものです)落ち着いて待っていてくれるようになります。
インコに留守番してもらう時も、飼い主さんは『行ってきます』、『待っててね』、『ただいま』と声をかけるようにしてみてくださいね。