インコは、起きて活動している時もかわいい姿を見せてくれますが、寝ている時にもまた違う一面を見せてくれて、おもしろいと感じます。インコを飼うことは生活を豊かにしてくれますね。
うちのセキセイインコは、寝る前にゴニョゴニョ言っていたり、寝ているケージから「ピピっ」と鳴き声がしたりします。
こういった寝言は、インコがどんな時に起こるのでしょうか?
インコの寝言や寝る時の姿について、気になったので調べてみました。
インコが寝言を言う理由
インコが寝ている時に寝言を言う理由は、「夢を見て反応しているから」という研究結果があります。インコも人間と同じように夢を見ているとは驚きです。
夢と睡眠には密接な関係があります。
睡眠には、レム睡眠という身体を休める浅い睡眠と、ノンレム睡眠という脳を休める深い睡眠があります。身体は休めているけれど脳は活発に動いている、眠りの浅いレム睡眠時は、夢を見やすいと言われています。
インコは自然界では捕食される側なので、寝ている時にも襲われる可能性があります。
常に警戒しながら睡眠をとる習性のため、インコは眠りの浅いレム睡眠になりがちです。その時に夢を見ていると考えられています。
夢は、その日に覚えた記憶を定着させるという役割があるといわれています。
眠っているように見えますが、脳は活発に動いている眠りに入る前の時間にインコは、その日に覚えた音や言葉を思い出しながら練習しているのです。
寝言はおしゃべりの練習だったのです。
我が家のセキセイインコはお昼寝中グズグズとおしゃべりの練習をしながら自分の名前を叫んでいます。
そうやって、インコがたくさんおしゃべりできるようになっていくのだなと思うと不思議ですし、とても愛おしく感じますね。
寝言を言いながら眠りに入るインコもいるので、寝言を言っていても起こさずそっとしておいてあげましょう。
インコが寝る時の姿
インコの寝る姿は、個体によってさまざまです。
居眠りのように、そのままの姿勢でうつらうつらと寝ることもあります。まるで電車で居眠りしている自分を見ているようです。たまにガクっとなって目を覚ましているところまで似ています。
後ろ向きで羽毛の中に顔をうずめて寝る姿勢もよく見かけます。首の曲がり具合に、私たちから見ると辛い体勢ではないのかな、と心配になりますが、鳥には首の骨がたくさんあるので、まったく問題ありません。
インコの種類にもよりますが、インコ用のテントで寝る子もいますね。
インコが後ろ向きの寝る姿は、熟睡の時にする姿勢です。夜にすることが多いでしょう。
昼にこの体勢で寝ていたら、ちょっと注意して見てほしいことがあります。
インコは、足とくちばしに羽毛がありません。
寒い時には、足やくちばしを羽毛の中にいれて体温が逃げないように調節します。
ですので、この動作に加えて体全体の羽毛を膨らませているようなら、インコが寒がっている可能性があります。
飼育温度が適切であるか、確認してあげてくださいね。朝晩が冷え込む季節も注意が必要です。
インコが寝ている時の注意点
インコは眠りの浅い動物です。ちょっとした物音にも反応して起きてしまいます。
寝ている時はできるだけ静かにしてゆっくり寝かせてあげましょう。
飼い主さんの生活している音が聞こえるとストレスになりますので、寝かせる部屋を別にしたり防音カーテンで仕切りをつくったり工夫をしてあげるのがよいです。
ケージには遮光カバーをつけて寝かせてあげることをおすすめします。
換羽時や発情時は、インコはたくさんのエネルギーを使うので疲れやすくなります。お昼寝でも後ろ向きで寝ることが多くなるかもしれません。
その場合はそっとしておいてあげましょう。
インコは寒さに弱いのでケージには寄り添いヒーターをセットしてあげましょう。
寒ければ自分で近くに行きます。
インコの睡眠時間は約12時間と人間とくらべると長いです。
インコの生活に人間が合わせることは難しいので、飼い主さんがインコの睡眠を守ってあげましょう。
まとめ ~決まった場所で寝る~
インコの寝言は、寝る前は「その日覚えた音や言葉の練習」をしています。
インコは夢を見ていると言われているので、寝ている時は夢に反応して鳴いていると考えられています。愛鳥がどんな練習をして、どんな夢を見ているのか、とても気になりますね。
インコは寝る時の姿もおもしろいです。寝る姿勢には個体差があります。
後ろ向きで顔を背中にうずめて寝るのは熟睡している時です。
放鳥中は決まったお気に入りの場所でおしゃべりの練習をしたり、お昼寝をします。
お昼寝のときはテレビがついていたり、飼い主さんがしゃべっていても寝ます。
インコの睡眠時間は人間よりも長く約12時間です。寝ている時は飼い主さんの生活音が聞こえないように防音対策をしてあげましょう。