サザナミインコは、オウム目インコ科サザナミインコ属で、学名はBolborhynchus lineola。南米の山岳地帯が原産地です。
体長は約16cm、体重は約50gの中型インコです。
静かなインコで色のバリエーションが増え注目されている飼い鳥である。 体型はずんぐりしている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%B6%E3%83%8A%E3%83%9F%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B3
羽にさざ波のような模様があるのが名前の由来です。
尾羽が短く、黒目の多い、くりっとした目が特徴のサザナミインコは、オウムのように足を使って物を掴むのが上手です。
エサやおもちゃを渡すと、器用に足で掴みます。
水浴びが好きなので、お気に入りのお皿に水をいれ、水浴びをする様子もかわいらしいです。
今回は、サザナミインコの飼い方、ペットショップ相場と寿命について詳しく解説します!
サザナミインコの飼い方
野生のサザナミインコは、1日のなかでの気温差の激しい山岳地帯で暮らしています。
日本の気候とだいぶ異なる環境が原産のため、温度、湿度の調整が必要です。
日本の夏は暑すぎるため、エアコンで30度以下にします。
寒い時期はヒーターとサーモスタットを使って適温の20~25度前後に管理します。
日光浴は必要ですが、直射日光を長い間浴びるのは苦手です。
乾燥も苦手なため、湿度計も必要です。
最適な湿度は50~60パーセントです。
水浴びが好きなので、乾燥しているときは、霧吹きで水(羽の油分が抜けてしまうため、冬でもお湯は使わないでください)をスプレーすると喜びます。
サザナミインコは、他のインコに比べて水を多く飲むため、水分が多いフンをします。
水分を多めに摂取するため、水入れは、水の状態や飲んだ量が見やすい透明な入れ物を使って、こまめに交換してください。
エサは、種子の入ったシード食と、ペレット、青菜などを与えます。
中型のインコに分類されますが、尾羽が短く、ケージ内であまり飛ばないため、比較的小さなケージで飼うことができます。
サザナミインコのペットショップ相場と寿命を解説
サザナミインコがペットとして飼育されるようになった歴史は比較的新しく、一般的なペットショップでは扱っていない場合もあります。
小鳥専門のペットショップで販売されています。
サザナミインコは、羽の色や個体の状態により、相場が異なります。羽の色はグリーン系やブルー系の色がノーマルとされ、一般的です。ヒナは2万円前後で販売されています。
ノーマルの成鳥は3万円前後、コバルトなどの珍しい成鳥は6~7万円が相場です。
平均寿命は10年前後ですが、個体差や環境により、15年以上生きた例もあります。
ノーマルの場合は尾の色で区別できることもありますが、例外もあり、雄と雌の見た目での見分けは難しいです。
性別を知りたい場合は、動物病院でDNA検査をして調べます。
なお、ペットショップで購入する他に、サザナミインコを専用に扱うブリーダーもいます。
サザナミインコを飼育する心構え
サザナミインコはおだやかな性格で、鳴き声も小さいため、飼育しやすいです。
ヒナから飼うと手乗りになりますし、ある程度大きくなってからでも、時間をかけてお世話をすれば懐いてくれます。
ただし、高度の高い山岳地帯が原産のため、ほかのインコの飼育とは異なる心構えが必要です。
・水の管理
水を多めに飲むため、便が柔らかいです。
こまめにケージや飲み水の交換が必要です。タンク式の水入れがおすすめです。
・温度、湿度の管理
暑すぎるのは苦手です。お迎えした1年目は特に温度、湿度の変化に注意してください。
・放鳥中の注意
サザナミインコは、他のインコに比べてよく歩きます。
放鳥中誤って踏まないように気を付けてください。
隙間に入って出られないことのないように部屋の中を確認する、落ちているものをくわえないように床を掃除し、目を離さないでください。
・他の種類のインコとの飼育
サザナミインコは群れで生活していて、大人しい性格のため、違う種類のインコとも一緒に飼育しやすいです。
気が強い種類のインコ(コザクラインコなど)と一緒の場合は、いじめられる場合もあり注意が必要です。
・鳴き声
セキセイインコに比べると、こもったような声ですが、飼い主さんが積極的に話しかけてあげると、しゃべったり、口笛の真似をしたりします。
普段の鳴き声とは異なり、呼び鳴きをする時は大きめの声のため、気になる飼い主さんは、防音カーテンなどを付けましょう。
まとめ ~サザナミインコは飼育しやすい~
サザナミインコは、飼いやすいインコです。鳴き声も小さく、おだやかな性格です。
目がくりっとしていて、ずんぐりした体形、前かがみの姿勢で歩くサザナミインコのかわいい姿に魅了されて飼う人が増えています。
ただし、原産地が日本の環境と大きく異なるため、水と温度、湿度の管理に気を付けましょう。