インコの発情期の対策と健康管理についてまとめてみた!

寝ているセキセイインコ

普段は飼い主さんにとても良くなついていたセキセイインコが、ある日突然なつかなくなってしまい、何かに取りつかれたような動きで、おもちゃで激しく遊んだり、暗い場所に入りたがったりしたことがありませんか?

それらの普段と変わった動きは、セキセイインコの発情行動かと思われます。
セキセイインコが発情することは自然なことで問題はないのですが、発情期間が長期化することが原因で体に負担がかかり、病気になってしまう可能性もあります。

インコを健康で長生きをさせてあげる為にも、飼い主さんが発情期を見極めて、対策をとれるように、私の飼っているセキセイインコ【雄】の飼育経験といくつかの資料を参考にインコの発情期の対策まとめてみました。

インコの発情期の目安について

セキセイインコ ノーマルブルー ノーマルグリーン

セキセイインコの発情期は生まれた季節や個体差により差が出ますが、生後3か月~6か月すると始まることが多いです。

インコの発情期は温度と湿度が繁殖に適した、春と秋に起こりやすいのですが、飼育環境が快適で部屋が暖かい状況であれば夏でも冬でも発情することがあります。

セキセイインコが発情期に入ると、オスは食べた物の吐き戻しをしたり、メスは卵を産んだりする為かなりの体力を消費します。
発情期が長引くと、インコの健康や寿命にも影響を及ぼすので、発情を抑える対策をとることが大事です。

セキセイインコは快適な環境で安心安全な暮らしをしていると発情することが多く、飼い主さんに快適な環境を整えてもらっていると「おもちゃ」などがトリガーになり、1年に2~3回発情することもあります。

飼っているセキセイインコが何が原因で発情したのか分かるように、日ごろから愛鳥の行動に注意しておきましょう。

インコが発情したときのサイン

  • 吐き戻しをする
  • 鳴き声が大きくなる
  • 怒りっぽくなる
  • 攻撃的になる
  • ロウ膜のいろが変わる
  • 水をよく飲むようになる
  • 巣作りを始める
  • 暗くて狭い場所に行きたがる
  • 尻尾をあげるポーズをする
  • おしりを床やおもちゃに擦り付ける
  • 卵を産む
  • なつかなくなる
  • 異常に執着するものがある

セキセイインコの発情の仕草はオスとメスで違いがあり、オスは「おもちゃ」や床にお尻を擦り付ける仕草をして、メスは交尾をする体制で尾を上に上げるポーズをします。

その他に、ロウ膜と言うセキセイインコの鼻の部分に変化が出て、オスは青い色が鮮やかになり、メスはカサついて「茶色」に変化します。

インコのメスはオスと交配しなくても発情期になると卵を産み、1日おきに1つずつのペースで計5個前後産みます。

卵を沢山産むとインコが弱って寿命が短くなってしまうので、発情の日数が長くならないように対策をとることが大切です。

シード食を主食とする小鳥のための栄養補助食、エクセルカルシウムや塩土を与えることをお勧めします。
我が家のセキセイインコには週二回塩土を与えています。

甘えん坊だったインコが、ある日突然態度が変わり攻撃的になったりするので、日ごろから観察をしていれば発情期になったことに直ぐに気が付くことでしょう。

発情期に入ったらセキセイインコの健康のために、長引かない対策をとることをお勧めします。
発情の期間が長くなることが原因で病気になる場合があります。

持続発情が根本的な原因となっている病気は、数多くあります。

よってその発症機序を理解しなければ、2次的に発現してきた病気に対しての対症療法だけとなり、根本を見逃してしまうことになります。

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インコの発情期の対策と健康管理

ケージの中のインコ

セキセイインコが発情すると、かなりのエネルギーが使われます。
健康管理をしながら発情を抑える対策をとることにより、エネルギーの消費を抑えて長生きをさせることが出来ます。

とくにセキセイインコのメスは発情すると卵を産みますので、かなりのエネルギーを消費します。
発情期に入ったら、背中を触らない等なるべくスキンシップを控えて、発情を抑制しましょう。


卵を産んでしまったらプラスチックの偽卵を5、6個混ぜて沢山産まないように対策をしてあげましょう。
卵が沢山あることにより安心するので過剰に産むことを抑制出来ます。

インコが抱卵中の健康管理として、卵の元になるカルシウムが大切になります。
カルシウムが足りないと卵詰まりしてしまい、命の危険になることもありますので、食事の際にボレー粉を与えて補給させるのが良いです。

セキセイインコが快適な環境で過ごすことは大切なことですが、快適な環境で食事にも困ることがない状況では、発情する確率は高くなりますので時には心を鬼にして飼育管理する必要もあります。

ごはんを与え過ぎない

野生の鳥は日中ほとんどの時間エサを探して活動していますが、飼われているセキセイインコは食事に困ることが無く、沢山食べれるため、生活に余裕があり発情する確率が上がります。


日ごろからインコの体重を計り、太ってきたと思ったら与えるごはんの量を減らして体重調整をしてあげましょう。

我が家では発情期の吐き戻し対策で1日のご飯を2回に減らしました。

飼育温度を下げる

ケージ内や飼育している部屋の温度が1年中暖かく過ごしやすいと発情する確率が上がります。


ペットヒーターの温度を調節をまめに行って、寒過ぎない程度に冬場の寒い環境も体感させましょう。

部屋の温度の目安として22℃~25℃が良いです。
20℃を下回ると寒さが原因で体調を崩したり、弱る可能性がありますので注意しましょう。

部屋の模様替えで緊張感を与える

おもちゃを変えたり、止まり木の位置を移動させたり、インコの生活環境の模様替えを行うことにより緊張感を与えます。

我が家のセキセイインコには模様替えが一番効果があったように思います。

巣作り出来そうな物をかくす

インコのメスは発情期にケージ内にツボ巣があると発情しやすくなります。
インコが巣と勘違いする物をかくすようにしましょう。

また、巣箱があるとインコのメスは卵を産む準備が出来ている状況になりますので、巣箱になるようなお皿も含めてかたずけましょう。

産卵したときの詳しい対策をまとめたブログになりますので是非ご覧ください。

筒に入るセキセイインコ セキセイインコが産卵した場合の卵はどうする?発情期の抑制方法も詳しく解説します!

インコの発情期の対策として発情しにくくする環境づくりと、長引いて発情期が長引いて体調を崩さないようにする対策が健康に繋がります。

色々と発情防止策をとっていても、発情してしまうことはありますので、発情期に入ったらやわらげる対策もしてあげましょう。

我が家で飼育しているジャンボセキセイインコ(雄)は寝る時以外は放鳥していて、発情がはじまると小さくて丸い物がお気に入りらしくて「おもちゃ」や、丸いクッキーの入った袋にデロデロに吐き戻しをして困ったことがあります。


発情している対象物を隠したのですが一生懸命あっちこっち探しまわり、なかなかあきらめてくれなくて、探している姿を見ていると可哀そうになって結局出してしまい、またデロデロにされました。

日に日に体重が落ちて心配になったので、獣医さんに相談をしてみたら、発情している対象物を隠すか、ごはんを減らしてしまえば分けてあげる余裕が無くなり吐き戻ししなくなるとアドバイスを頂きました。


先ずは、ごはんを減らしてみましたが全くやめる気配がなく、さらに体重が落ちて来たので、心を鬼にして対象物を隠すことでなんとか対処出来ました。

まとめ ~発情する条件は~

インコは春と秋に発情しやすいのですが、安心安全な飼育環境でごはんも沢山もらえる環境の場合、季節に関係無く発情します。
暖かい部屋で何不自由無い生活を送ることで、繁殖と言う本能が発情する原因になります。

発情することによりエネルギーが沢山使われるので、発情しにくい対策をとることで寿命を延ばすことが出来ます。

セキセイインコが発情してしまった場合は、発情が長引かない対策をとることが大切です。
オスの場合はエサの吐き戻しを止めさせる為に、吐き戻しをする対象物を隠してしまうか、与えるごはんの量を減らして対策をします。

メスが発情して卵を産んでしまった場合は、プラスチックの偽卵を5,6個混ぜて安心させてあげましょう。
卵が沢山あって安心すると産まなくなります。

セキセイインコの個体差や、オスとメスで発情した時の対策が違いますので、飼い主さんがしっかり観察して対策してあげましょう。


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