インコのダイエットをした方がいい目安と、ダイエットの種類、おすすめの餌(ペレット)情報も合わせて詳しく説明します。
長い時間をケージの中で過ごしているインコは、野生とは違う環境なので、色々な方法でダイエットのお手伝いをしてあげなければ肥満になります。
私たち人間も同じで、より良い安全な生活環境下で生活していると肥満になり、ダイエットをしないと生活習慣病になって大変な病気になることもあります。
日中お仕事で外出している時間が長くて、インコを放鳥する時間が取れない飼い主さんや、羽切をしてケージの中だけで飼われている飼い主さんは、是非この記事を参考にして愛鳥を健康で長生きさせてあげていただきだいと思います。
インコのダイエットを上手に行う方法と、ストレスにならないダイエットについて、ダイエット関連アイテムなども説明します。
インコがダイエットをした方が良い目安
インコがダイエットをした方が良い目安はインコの種類により異なりますが、一番多く飼われているセキセイインコを例にすると30グラム~35グラムが平均体重で40グラムが少し肥満で45グラムで肥満になると言われています。
しかし生まれつき体が大きな子もいれば小さな子もいますし、更に性別によって個体差もありますので、飼い主さんが毎日体重を計ってあげて、それぞれに合った適正体重を知っておくことが大切です。
個体によっては雛のときから大きく成鳥で45グラムになりジャンボセキセイインコと見間違うような大きな子も居ます。
セキセイインコなど小鳥は太りやすいです。
沢山食べている姿を見ていると可愛いのですが、もし肥満になってしまったら、健康で長生きさせてあげる為にダイエットをさせてあげましょう。
我が家のセキセイインコはマンチボールや小さめの紙コップを与えて、放鳥時床で走りまわらせて運動をさせています。
同じことをする場合は、踏んづけて怪我をさせないように気をつけましょう。
野生の鳥のように食べ物を探す必要のないお家の中、インコはいつでも好きなだけ食べることが出来る環境にいますので、エサをあげっぱなしにしていると摂取カロリーオーバーで肥満になってしまいます。
表面が羽で覆われているので見た目だけでは分かりにくいのですが、脂肪が脇腹について黄色く見えると落ちにくくなります。
そのままにしていると高脂血症や高コレステロール血症になります。
他にも次の様な状態になることもあります。
- 脂肪肝
- 動脈硬化
- 心臓疾患
- 肝機能低下
- 羽毛の変色や変形
- 換羽サイクルの乱れ
動脈硬化が進み、それが脳の血管まで進行した場合は突然の死に見舞われることもあります。
つい昨日までは元気だったのにもかかわらず、肥満が原因で突然死することもあります。
肥満は愛鳥を年齢以上に老化させますので、軽く見たりせずダイエットをさせましょう。
インコが1日に必要とする食事の量は、体重の1割ほどと言われています。
しかし野生のように長距離を飛ぶことの出来ない環境では、何を食べているかにもよりますが、体重が100グラムのオカメインコでも6~8グラムの食事で十分なのです。
もちろん個体により、差はありますが基礎代謝が低い場合は5グラム程で足りてしまうこともあります。
それ以上食べると食べ過ぎになり、それが続くとあっという間に肥満になります。
太った状態が続くと、人間でいうメタボリックシンドロームの状態になり、肝臓や心臓の負担になり取り返しのつかないことになります。
他にも一見太っていないように見えても、内臓に脂肪がついている隠れ肥満のケースもありますので注意が必要です。
高い代謝をもつインコの体は、素早く栄養を吸収できる構造になっています。
あまり飛ぶ必要のない家の中で、さらにケージの中にいる時間が長いと運動不足になってしまい、余剰なカロリーを消費することが出来なくなり太ります。
羽切をしている場合は飛ばない分、更に消費カロリーが少なくなる傾向があります。
また、ひとりぼっちでお留守番ばかりで、飼い主さんが遊んでくれないと、寂しさや不満を感じたインコは、代償行動として食べることで心を満たそうとするので、肥満になってしまうことがあります。
ストレスの緩和に3.4日置きに交換して遊べるおもちゃセットをご紹介します。
インコのダイエット方法と種類について
インコのダイエット方法は食事管理と運動があります。
太る理由は人間と同じで、インコもおやつやシード(種)を食べ過ぎて太ります。
可愛がっているインコがお腹を空かせたら可哀そうなので、ついつい甘やかせてエサを上げ過ぎてしまいますね。
毎日体重を計ってあげて、肥満になったことに気が付いたらダイエットを始めて適正体重に戻してあげましょう。
ペレットは、インコの体に必要な栄養素のバランスを考えてつくられた完全食です。
ペレットの良いところ
- 総合食品で栄養バランスが良く、他にカルシウムやビタミンを与える必要がない。
- 消化が良く、胃腸が弱った病鳥や老鳥にも安心して与えることが出来る。
- 昔と比べ種類が増えてインコの好みや体調に合わせた選択が可能になった。
インコが肥満になってしまった場合エサをペレットにしましょう。
但しペレットに慣れていないインコにはストレスになることがあります。
突然変えたり、減らしたりするのではなく、少しづつ量を減らしましょう。
1日3食与えていた場合は与える量を少しづつ減らして、様子を見てから1日2食にします。
人間と同じ様にインコにとっても食事は大きな楽しみなので、飼い主さんがインコの妥協点を探り、主食はペレットにするものの、ときどき粟穂やシード(種)を少し与えて変化をつけてあげると良いでしょう。
またペレットと言っても様々で、最近は粒の大きさに何段階かの変化をつけたり、食感を変えたり、パウダー状の物もつくられれたりしています。
ペレットはシードと比べるとインコによって好き嫌いがありますので、いろいろな種類を試してみましょう。
我が家のセキセイインコに与えているペレットをご紹介します。
インコを放鳥させることで運動になります。
但し羽切している場合は、運動量が減り消費されるカロリーも減りますので、おもちゃを使って遊ばせて、運動量を増やしてカロリーを消費させてあげると良いです。
仕事で忙しく、放鳥の時間をとりにくい飼い主さんもいると思いますが、少しでもインコの健康の為に放鳥をする時間をとってもらいたいです。
楽しみながら運動が出来るマンチボールをご紹介します。
ダイエットでストレスにならない方法
インコがダイエットでストレスにならない様にする為には、飼い主さんとのコミュニケーションを増やして遊んであげることが良いです。
インコが肥満になってしまい、突然エサをペレットだけに切り替えても甘くて美味しいシードの味を覚えています。
なのでインコがダイエットが原因でストレスを感じることを緩和させるために1週間に2日を目安におやつをあげると良いでしょう。
おやつも簡単に食べてしまうと退屈になりますので、時間をかけて運動にもなるフォージングのおもちゃであげると良いです。
インコ用のフォージングのおもちゃは、鳥のフォージングトイでショップを検索すれば、ころころと転がすと小さな穴から少しづつおやつが出るタイプのおもちゃがありますので、インコに合ったサイズでおやつをあげると良いです。
ダイエットのストレスを緩和する為に、飼い主さんがコミュニケーションをとる回数を増やしてあげることをお勧めします。
まとめ ~適正体重の把握~
インコのダイエット方法は食事をペレットにする方法と放鳥で運動させてカロリーを消費させる方法があります。
大型インコはヒマワリの種など高カロリーの餌やおやつを与えても良いですが、小鳥は太りやすいので、シード(種)はたまにのおやつ程度にしておきましょう。
インコのダイエットをした方が良い目安は日本で一番多く飼われているセキセイインコで45グラムです。
生まれつきの個体差もありますので、毎日体重を計り愛鳥の適正体重を把握しましょう。
飼われているインコは野生のインコとは違い、エサを探すために移動する労力が必要ないため、エサを多く与えて暇にすると直ぐに肥満になります。
インコが肥満になってしまった場合は、「主食をペレットに変えて」、「放鳥をして」、「運動をさせて」カロリーを消費させましょう。
インコのペレットは色々な種類がありますが、インコにより好き嫌いがありますので、どのペレットを好むか調べてあげましょう。
インコのダイエットの為におやつをあげることを止めて、ペレットだけの生活にしてしまうと、突然のエサの変化にストレスを感じてしまい可哀そうなので、1週間で2日を目安に、インコのおやつの大きさに合ったフォージングトイを用意して、おやつをあげることをお勧めします。
また、インコのストレスを解消させる為にも飼い主さんとのコミュニケーションをとってあげるようにして下さい。
インコのダイエットは健康で長生きさせる為に飼い主さんが管理することが大切です。