飼育しているインコが羽をぼわっとさせて体を膨らませでいる姿を見たことがありますでしょうか?
インコがぼわっと膨らむのは寒いからなのか気に理由が気になる事かと思います。
毛繕いをしているときはぼわっと羽を膨らませるのは見たことがあるかと思いますが、羽の隙間のお手入れをする為に膨らんでいるだけです。
手乗りインコが指に止まり毛繕いをしているときに、同じ高さから見ると丸くなって一生懸命お手入れしている姿は可愛いですね。
セキセイインコの体温は人間より高く、平均体温が40度もありますので、飼い主さんは丁度良い温度に感じてもインコには寒く感じるときもあります。
インコがぼわっと膨らむ理由と、インコに適した飼育が出来る保温グッズを、幾つかの資料と飼育体験をもとにまとめてみました。
インコが膨らむのは何故?
インコが羽を膨らませるときの理由は4つあります。
毛繕いをしているとき
リラックスして体のお手入れをしているときは羽を膨らませて毛繕いを行い、体をぼわっと膨らませてブルブルすると粉が出ます。
よく観察していると、ときどき尾羽を広げて尾の付け根にある毛玉を口ばしでほぐして防水油を羽に塗ってお手入れをすることがあるのですが、よく誰にも教わっていないのに知っているものだと少し不思議に思いました。
小物やおもちゃに興味を持ったとき
普段見慣れない物や、新しいおもちゃを見せると興味を持ち興奮して頭の羽を膨らませます。
おもちゃも色や好みの形があって、黄色や赤など明るい色の物は好きで頭の羽がぼわっとするのですが、ひも状の物や黒色の物は怖がって逃げてしまう傾向があります。
体調が悪いとき
セキセイインコは体調が悪くても隠して元気なふりをするのですが、体力が落ち来て苦しいと羽を膨らませて口ばしを背中にうずめて寝てばかりになります。
この場合は保温グッズなど活用して飼育環境を約30度にしてあげましょう。
寒くて膨らむ
インコは寒いと体を膨らませて体温が下がらないように工夫をします。
鳥類の体温は空を飛ぶためにエネルギーを燃やさなければいけないので人間と比べると高いです。
セキセイインコの平均体温は40度もありますので人間の感覚と比べると高めの飼育温度が快適な温度になります。寒くて膨らんでいるときは飼育環境の温度を高くしてあげましょう。
部屋の温度の目安は生後一年くらいは27℃成長で20℃~25℃、7年以上の老鳥で27℃にしましょう。
毛繕いをしているときや、おもちゃに興味を示して膨らんでいるときは心配はないのですが、体調を崩していたり寒くて膨らんでいるときは飼育環境の温度を上げてあげましょう。
鳥用保温グッズ説明
飼育されている環境にもよりますが、冬場などの寒い環境の場合はインコが寒がらないようにケージに保温グッズをセットしてあげましょう。
インコは元々暖かい国から来た生き物なので寒いと弱ったり病気になってしまったりしますので、対策として保温グッズを活用することが簡単です。
ペットヒーター
インコ用のヒーターは『アサヒミニペットヒーター』、『マルカン保温電球カバー付き』がお手頃です。
我が家ではヒナの頃に『マルカン保温電球40Wカバー付き』を使用していました。
本体サイズ直径7.5cm×高さ16.4cmなのでそんなに大きくはありません。
高温になる電球に直接触れることの無いようにスチール製のカバーが付いているのですが、このカバーも結構高温になりますので、火事やインコが火傷をしない為の対策をとる必要があると思います。
ケージの外側に取り付ける場合は、お休み用のカバーが直接ヒーターに触れないようにガードを付けるなどすると安全です。
内側に取り付ける場合もインコが直接ヒーターに触れないようにガードを付けてあげましょう。
光は出ないのでインコの睡眠の邪魔になることはなく、自然な暖かさを発します。
ケージに引っ掛ける為の爪が付いていますので、取り付けはとても簡単です。
我が家で飼育しているセキセイインコがヒナのときに、プラケースの内側にセットしていたのですがカバーの網目をよじ登って脱走したことがあり、かなり焦った経験がありますので取り付ける場所にはお気を付けください。
プラケースに設置する場合もケースに直接触れないようにしたり、インコがカバーに直接触れて登ってくることの無いよう工夫する必要がありますのでご注意下さい。
ヒーターをつけっぱなしにすると熱くなりますのでケージに温度計を設置して熱くなり過ぎる前に切りましょう。
こまめに温度の確認が出来ないようでしたら、設定温度で自動オンオフ機能があるサーモスタットを取り付けると便利です。
ミニヒーターとサーモのセット!
ケージ内の温度管理が出来て安心です
止まり木ヒーター
『ミニマルランド ほっととり暖止まり木ヒーター』はケージの内側外側どちら向きでも簡単に取り付けが出来ます。
本体サイズは幅11cm×奥行6c×高さ22.5cmです。
止まり木の太い部分は直径2cmと多少太めなので体格の小さな子だとつかまりにくいかもしれません。形状は先端に行くほど細くなっており、細い部分は直径1.5cm~1cm位ですので、太い部分に止まりにくい子はそちらへ誘導してあげるといいかもしれません。
素材はプラスチックなので、ツルツルしています。とまりにくそうにしているようでしたら、小鳥の足保護用のテープ等を巻き付けて、すべりにくくする工夫をするのも良いと思います。
付け根の太い部分は一番温度が高くなります。すごく高温になるわけではありませんが、この部分に長時間とまり続けているとインコの足が低温火傷になることも予測されますので、長時間使用する場合は注意しましょう。
ほっととり暖寄りそいヒーターLサイズ
本体サイズは幅13cm奥行1.5cm高さ19cmです。(オレンジ色の温かくなる部分)
ケージにセットしておくだけで、寒くなればインコが自分から温かい面に寄り添って暖をとります。(止まり木部分は温かくなりません。)
止まり木は脱着が簡単に出来ますので、オカメインコくらいの中型インコであればヒーターを縦にして止まり木を1本にすれば丁度よいサイズになります、小型の鳥の場合は横にして止まり木を2本セットすれば2羽温まれます。
止まり木は3本付いており、太さは2種類あります。
直径1cmの物が2本と直径1.8cmの物が1本ありますので、インコの体格に合わせてセットしてあげます。止まり木部分がプラスチックですので、滑ったりして危なそうな場合は、インコの足保護用テープを巻いてあげると安定します。
まだ止まり木にとまれないヒナの場合は、止まり木を外して温かくなる板だけを巣箱の下に敷いたり、倒れないように立てかけたりして保温に使用することができます。
ペットヒーターのように広範囲が暖まる訳ではないので、寒い冬場には広範囲を温めることが出来るヒーターと合わせて使うことをお勧めします。
遠赤外線パネルヒーター
『ヒートコアの遠赤外線パネルヒーター』と『みずよし貿易の遠赤外線ペット用フィルムヒーター』がコンパクトで値段がお手頃なので小型~中型のインコの暖に適しています。
我が家では『みずよし貿易の遠赤外線ペット用フィルムヒーター』を使用しています。
本体サイズは幅20cm×奥行3cm×高さ10cmです。
付属のフックを本体に貼り付けてケージにひっかけるか、別売りのステンレスフォルダーを使用してケージにセットします。
ケージの外側にセットするのですが、保温球を使用するヒーターのように熱くなりすぎることがありませんので、火事の危険が少ないうえに、遠赤外線でインコの身体の芯から温めてくれます。
更に、1カ月連続使用しても電気代は最大1,000円程度と省エネ設計なのがうれしいところです。
設定した温度でON、OFFしてくれるサーモスタットと一緒に設置すると自動で温度管理をしてくれるので、とても便利です。
部屋の保温と防音
冬場など寒さにたいしてインコは弱く、寒すぎると体調を崩してしまったり、病気になる心配も出てきますので飼育環境の保温グッズを活用してあげましょう。
ジョイントマット
大きさは縦横40cm~60cmの正方形の大きさで、簡単に床に敷くことが出来、保温効果と防音効果が期待でき設置も簡単なところがよいポイントになります。
インコはテーブルの上の小物を下に落とす遊びが大好きで、少し目を離した隙に何かを落とされた経験はないでしょうか?
我が家で飼育しているセキセイインコは小型ですが結構力持ちで、パソコンのマウスを床に落とされて何度か壊されたことがあります。
その他にフローリングに小物を落とされると大きな音が出るのとキズがつかないか心配になりますが、ジョイントマットを敷いておけば防音効果があり軽減できます。
ホットカーペットや床暖房の上に敷いても使えますし、お手入れも簡単で汚れてしまっても部分的に外して洗うことが出来ます。
ペットやお子様にも安全な素材でつくられていてお部屋の雰囲気に合わせたお洒落なカラーバリエーションから選ぶことが出来ます。
防音カーテン
インコは体の大きさの割に鳴き声が大きいので保温と防音が出来るカーテンを取り付ければ対策出来ます。
窓には防音遮光カーテンの五重構造の防音カーテンを取り付ければ熱効率も高く省エネにもなるのでお勧めですが、質が良いので値段もそれなりに良いです。
外で大きな音が鳴るとインコが驚いてストレスになります。
防音カーテンをつければご近所に対しての防音対策と愛鳥に対しての防音ストレス対策になります。
飼い主さんが遅い時間まで起きている生活音はインコのストレスになりますので、その場合はドア用防音カーテンをお勧めします。
まとめー暖かい飼育環境をー
セキセイインコが寒くて膨らんでいるときは、体をぼわっと膨らませてじっとしています。
何かに警戒して膨らんでいたり、毛繕いをして膨らんでいるときとは違うので直ぐにわかると思います。
寒いままにしていると体調を崩してしまうので、寒さで膨らんでいる場合は、暖かい飼育環境にしてあげましょう。
特に冬場の冷え込む季節にはペットヒーターを設置して、寒くて膨らんだりしないように寒さ対策をすることをお勧めします。
部屋の保温と防音でご紹介しました五重の防音カーテンは、飼育環境の保温効果の他に、飼い主さんの生活音で愛鳥にストレスを与えない対策になるのでお勧めです。
私はインコの放鳥時間が長めなので、お気に入りの場所には止まり木ヒーターと寄り添いヒーターを設置しています。
大切な家族の一員である愛鳥が体調を崩してしまうことが無いように、温度計をみて適温の飼育環境にしましょう。