セキセイインコの育て方。雛の育て方とエサのあげ方のコツも詳しく説明!

セキセイインコ

インコを飼うかお考えの中の方や、ペットショップ等から雛をお迎えした飼い主さんは、なついてくれるものだろうか、手乗りにするためにはどのように接すれば良いのだろうか、ということが気になるところかと思います。


セキセイインコはとても人になつき易く、雛から育てることによって手乗りにすることが出来ますので、しっかり準備をして育てましょう。

生後間もないインコの雛は体が弱くて、免疫力も弱いので、これから育てようと考えている方で初心者の場合は、生後1か月半くらいの中雛から育てた方が、エサあげの難易度が低いのでおすすめです。

大人のインコは、なつかない訳ではないのですが、雛から飼育した方が飼い主さんになつきますし、何より苦労して挿し餌をして育てると、愛情が深まります。

インコの雛も人間の赤ちゃんと同じで、親等誰かに面倒を見てもらわないと生きてはいけません。


これから雛の親となる飼い主さんのために、大きくなるまで元気に育てていくために知っておいていただきたいことをセキセイインコの育て方資料と我が家のジャンボセキセイインコの飼育経験を基にまとめてみました。

インコの雛の成長過程と飼育管理について

セキセイインコ 手乗り

インコの種類で日本一飼育されているのが、セキセイインコです。
セキセイインコの人気が高い理由として、身体の大きさ、声の大きさ、噛み付く力という点から飼育しやすいということが挙げられます。

セキセイインコは体長約18cmと身体が小さいので、中型、大型のインコよりも小さいケージで飼育することが出来ます。

鳴き声は大型のインコに比べると小さめですので、賃貸の場合でも小型の鳥ならOKという場合も有ります。

噛み付く力も他のインコに比べるとそんなに強くありませんし、噛み癖は直すこともできますので、小さなお子様がいても安心ということで選ばれる飼い主さんもいらっしゃいます。


それに小型のインコの種類の中でセキセイインコは、おしゃべりが上手な子が多いことも人気のひとつになります。

インコは雛の時期から育てると、手乗りインコにすることができますし、何よりも飼い主のことを親と思ってなついてくれると本当に可愛く、愛情がわきますので頑張って育てて行きましょう。

セキセイインコの雛の目安は生後35日頃までを言い、その後、生後5か月ごろまでを中雛と言います。


インコの雛を飼育するにあたり、特に気を付けておきたいことがあります。
生後間もない雛は免疫力が低く、体力もありませんので、温度や湿度管理に注意を払ってお世話をすることが大切になります。


暑過ぎても、寒過ぎても死んでしまうこともありますので、飼い主さんが小まめに温度計確認して、飼育環境を快適に保ってあげましょう。

飼育温度を調節できるミニペットヒーターとサーモスタットのセットをご紹介します。

インコの雛を飼育する為に準備する物

  • ケージの下に敷くシート(キッチンペーパー)
  • ペットヒーター
  • 湿度計
  • 低い止まり木
  • プラケース(虫かご)
  • 暗幕布
  • 計り(体重計)
  • お掃除グッズ(ブラシ、ウエットティッシュなど)
  • エサあげ様スプーン(プラスチック)
  • エサ用の温度計
  • エサ(粟玉、パウダーフード)
  • ケージ(中雛から)

先ずはインコを飼育するプラケースに、キッチンペーパーを敷いてから雛を入れてあげましょう。


生後1か月までの雛はつかまる力が弱く、ケージに止まり木を付けてもつかまることが出来ませんので、キッチンペーパーを敷いた上で飼育をします。


ダンボール箱などを加工して飼育しても問題はありませんが、プラケースの方が横から見ても、中の様子が透けて見えますので安心です。

飼育するプラケースの中に温湿度計とペットヒーターをセットして、温度と湿度を管理するようにします。

ヒーターの設置場所は雛が届かない上部に設置して、火事になったり、雛が火傷をしない場所に取り付けるようにします。
後、近くにカーテンなど燃える可能性がある所に設置しないようにしましょう。


インコの雛を飼育しているプラケース内の温度は、ペットヒーターを使って27℃~30℃に保ち、湿度は雛が落ちて溺れない容器に水を入れて、50%くらいに調節しておきましょう。

生後間もない雛を飼育するうえで大事なことは、飼育環境の温度と湿度を飼い主さんの感覚ではなく、温度計と湿度計をセットして調節してあげることです。

インコの飼育プラケース内の温度を調節する為には、自動オンオフのペットヒーターを設置すると管理が簡単なのでおすすめです。

インコの雛の飼育にあたりペットヒーターなどで温度管理に注意をしないと、寒さが原因で弱ってしまい病気になってしまったり、最悪、死に至ることもありますので気を付けましょう。

生後1か月半たって中雛になったら、粟玉やペレットを少しプラケースにまいて、自分でエサを食べる練習をはじめさせて、低い止まり木を置いて、つかまる練習もはじめさせます。

中雛に成長すると羽も生えて少し飛べるようになりますので、プラケースから出している時は壁に突っ込んで怪我をしないように管理をしましょう。

インコが自分で粟穂やペレットを食べ始めたら挿し餌の回数を少しづつ減らしていき、生後2~3か月すると体重も増えて大人の羽へと生え変わりますのでプラケースからケージに代えてあげます。


飼育するケージにはエサ入れと水入れをセットしてあげて、1週間くらいは底網を外して低い止まり木で慣れさせます。

インコのヒナのエサあげのコツ

インコのヒナ

インコの雛は本来、親鳥から口移しをしてエサをもらって育つものです。
インコの親鳥の代わりに、飼い主さんがエサをあげることを、挿し餌と言います。

インコの雛に挿し餌をすることにより、飼い主さんになついて、手乗りインコになりますので、ペットショップやブリーダーさんからインコの雛を迎えてから、少なくても中雛になって自分でエサを食べれるまでは挿し餌をしてあげましょう。

挿し餌に準備するもの

  • 雛用の剥き粟
  • パウダーフード
  • エサ混ぜ容器
  • 雛用のスプーン
  • 温度計
  • お湯
  • キッチンペーパー

挿し餌の作り方

インコの雛用の粟玉を、熱湯に浸すことで、雛が食べれるように温かくなります。
温まった粟玉にパウダーフードを混ぜてスプーンで食べさせるのですが、冷めてしまうと食いつきが悪くなりますので、温めるお湯を用意しておきましょう。

挿し餌を温めなおすときは電子レンジで20〜30秒温めるか、お湯で容器を湯煎するなどして温めましょう。

インコのエサの温度は温度計で測り40℃くらいに冷ましてから与えます。
挿し餌の温度が高過ぎると喉をやけどしてしまうので、温度計で測りながら与えますので少し忙しいですが頑張りましょう。

挿し餌をあげるコツは、エサの乗ったスプーンを雛の口ばしにつけて斜めに傾けて食べさせてあげましょう。
インコの雛の口に押し込まなくても自分からパクパクと食べていきます。

挿し餌の温度が適温なのに食べなくなったら、お腹がいっぱいの合図です。
プラケースに戻して、寝かせて上げて下さい。

挿し餌を与える回数と目安

インコの雛に挿し餌をする回数は、朝7時~夜10時の間で4~7回が目安になります。


朝7時に挿し餌を与えて、2~3時間置きに挿し餌をするのですが、与えるタイミングを調べるには「そのう」を見てみましょう。
インコの「そのう」は喉から胸のあたりになります。
雛のそのうを指で触って、空になっていたら挿し餌を与えます。

セキセイインコの個体差で、与えたエサの消化スピードが違いますので、飼い主さんが消化時間を計って飼育すると、挿し餌を与える間隔がわかります。

インコの雛の挿し餌が終わったら、その都度スプーンやエサの容器は綺麗に洗いましょう。


また、食べ残した挿し餌は傷んでしまうので捨てて、毎回新しく作ってあげて下さい。

インコの育て方の注意点を説明

セキセイインコイエローとノーマルグリーン 2羽

雛を飼育しているとき注意すること

  • セキセイインコの育て方の注意点は、生後間もない雛から育てる場合であれば、挿し餌をきちんと与える事と、プラケースの湿度と温度に気を付けることです。
  • 挿し餌を与える回数はセキセイインコの個体差により変わりますが、朝7時~夜10時まで2時間~3時間置きに、5~7回行わなければいけません。

飼育環境を清潔に保ちましょう。

  • 雛の飼育をしているときだけでは無く、ケージのフン受けは毎日清掃しましょう。
  • ケージ本体は一週間に一度、水洗いするかお掃除シートできれいにしてあげましょう。
  • 飼育している部屋がほこりっぽいと、飼い主さんの体にもよくありませんので掃除機できれいにしましょう。
  • インコの遊んでいるおもちゃも毎日水洗いして除菌した方が良いです。

放鳥時に部屋の換気をするときは、インコが間違って外に飛んで行ってしまわないように、ケージに戻すか、別の部屋に移動させると安全です。


SNSで迷子インコの情報を目にしますが、ケージの清掃中に、換気の為開けていた窓から飛んで行ってしまうことが一番多い理由なので気をつけて下さい。

飼育の面倒をみる人が居ることが重要

  • ご家族でしっかり面倒を見る事が出来る人がいれば良いのですが、お仕事で会社に出社したり、用事で長時間外出する人では、インコの雛の飼育は出来ません。
  • インコが生後3か月を過ぎて自分でエサを食べれるようになり、お留守番も出来るようになれば飼い主さんの時間に余裕も出ますが、生後1か月半くらいまでは挿し餌をすることが大変なので注意が必要です。

セキセイインコは野生の名残で、体調が悪くても隠すと言われています。

鳥は体調不良を隠します。具合が悪くても、限界までいつも通りすごそうとします。

鳥は人間と比べて数倍のスピードで成長していきますが、それは、病気の進行も数倍のスピードで進むということです。

https://adachi-ah.jp/sinryo-taishou-birds.html


毎日の体重チェックで急な変化が無いか、剥きエサを食べたふりだけしていないか、などチェックしてあげて、何も体調が悪く無くても、半年に1度は動物病院で鳥専門の獣医師さんにそのうに悪い菌が居ないかなど、健康診断をしてもらうと安心できます。


まとめ ~セキセイインコはなつき易い~

インコの育て方を学び、生後間もない雛の挿し餌をするという経験は、生き物を慈しむ心を育む経験になります。


雛から育てたインコは、飼い主さんになついて手乗りインコになりますので、きちんと準備をしてからお迎えしましょう。

セキセイインコの雛は生後35日くらいまでのことを言い、その後、生後5か月ごろまでを中雛と言います。


雛の挿し餌は2~3時間置きに与える為には飼い主さんの時間が削られますので、本当に雛から育てることが出来るのか、しっかりと考えてから飼うようにすることをお勧めします。

インコの種類の中でも、セキセイインコは人になつき易くて飼育もしやすいとは言われていますが、飼い主さんが「温度と湿度」や「エサ」など飼育環境の管理をしてあげることは必須です。

インコと楽しい日々を過ごす為にも、飼い主としての責任感を持って飼育してもらうことが一番大切です。

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