インコと遊んでいる時、頭や肩に飛んできて、イタいっ!となった事はありませんか?そんな時は、爪をよく見てください。
爪がクルンと止まり木からはみ出るほど伸びていないでしょうか、そのままにしておくとインコが怪我をしてしまうかもしれません。
野生の鳥は自然界であらゆる場所に止まったりして、爪が勝手に削られていきますが、ペットの鳥は止まり木にいることがほとんどなので、爪が削れずに伸びてしまうことがあります。
そんな時は爪のお手入れをする必要があります。
今回は、爪切りや爪研ぎパーチを使う方法を参考資料と私の飼育経験を基に詳しく説明します。
インコの爪切りの必要性
動物病院の先生に聞いたところ、インコの爪は切っても切らなくても良いと教わりました。
インコはクチバシで自分で爪を噛んでお手入れするので、あまり爪が伸びないと言われています。
文鳥などのフィンチ系は爪が伸びやすいそうです。
私の飼育しているセキセイインコは爪切りはしていません。
自分の口ばしでお手入れをしていますし、よく動き回るせいで酷い伸び方はしません。
若いインコよりお年寄りインコになると爪が伸びやすくなるようです。
あまりに伸びすぎたツメを放置しておくと、爪がじゅうたんの繊維に引っかかったりして足を捻挫したり骨折してしまうこともあります。
怪我を未然に防ぐため、放鳥中に床を歩いていて歩きづらそうな時は、爪のお手入れをしてあげましょう。
爪切りに慣れてない人は、獣医さんにお願いして爪を切ってもらうこともできるようです。
ですが、慣れない場所が苦手なインコは、飼い主さんが爪を切る方がいい場合も。
稀にショック状態になってしまう子もいるそうなので、インコの体調やその子の性格をよく観察してから爪を切るかどうかを見極めましょう。
インコの爪とぎパーチの活用法
爪切りは飼い主にもインコにとってもストレスです。カゴから出して、捕まえてしっかり体を保定するのは慣れないととても苦労しますよね。
インコを押さえつけるのは「かわいそう」そんな人は爪研ぎパーチを使うと良いです。
パーチとは「止まり木」の事です。止まり木に、溝や砂などのザラザラがついているものが、爪研ぎパーチです。
インコが止まり木にいる時に爪を削ってくれるので、定期的に爪切りをしなくてよくなります。
天然木を使ったパーチはデコボコしていて太さもまちまちなので、運動不足の解消にもなり、インコの足にもやさしいです。
麻紐を巻いたもの、ブランコやおもちゃが付いたものなどもあります。
爪研ぎパーチはクチバシのお手入れにも使えます。
前に飼っていた大型インコは止まり木をかじって折ってしまうことがしばしばありました。
かじりグセのある子には、木材に砂などが付いたポールタイプのものを使うと、砂を食べてしまうかもしれないので注意が必要です。
いろいろ試してみて、その子に合ったものを見つけましょう。
優しい爪とぎになる止まり木です。
強めの爪とぎです。足裏に注意しましょう。
インコの爪切りと爪研ぎの注意点
安全に爪切りするためには、しっかりインコを持って暴れさせないようにする必要があります。
日頃からインコとスキンシップを取って、お互いに慣れていることが大切です。
人差し指と中指で首のあたりを優しく挟み、手のひらの中に包み込むようにして持つことを、保定と言います。
その時インコの胸部を圧迫しないようにしてください。
鳥類には横隔膜がなく胸で呼吸しています。(フイゴ式呼吸)なので胸をキュッと押さえつけると空気が吸えなくなってしまいます。
爪切りは小動物用の爪切りを使いましょう。小さなハサミのような形で先端が丸いので安全です。
人間用の爪切りは爪の先が隠れてしまうので、切る部分がわからないので、慣れていない人はハサミタイプやニッパーを使いましょう。
爪をよく見ると血管が見えます。血管の通っていない透明な爪の先をちょっとだけ切りましょう。
万が一出血してしまったら、慌てず出血部をティッシュなどで包み圧迫して止めましょう。止血剤を用意しておくと安心です。
もう一つ注意したいのは、爪研ぎパーチの選び方です。
大型インコやオウム、小動物用のものを使うと、ザラザラが強すぎてしまい、足が傷ついてしまうのでセキセイインコ用を選びましょう。
下記の爪切りはインコ用です。
まとめ ~爪切りが苦手ならやらない~
爪切りは慣れないとちょっと難しいですが、何回も切るうちに慣れて上手く切れるようになります。
保定の仕方を覚えておくと、お薬を飲ませる時に役立つことも。
インコとのスキンシップが取れていない場合はショック状態になることもあるので、あまりにもインコが嫌がる場合は爪切りはしない方が良いです。
保定や爪切りが苦手な人やインコが怖がってしまうときは、爪研ぎパーチを活用してください。
爪のお手入れをして、可愛いインコが快適に生活できるようにお手伝いしましょう。