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気づかぬうちにインコのフンが肩についていて、外出先で気が付いたなんてことはありませんか?
飼い主さんになついてくると、呼んだ時に、手に乗るよりも先に、肩や頭に乗ってくるようになるインコもいます。
人懐こく、飼育しやすいと言われるインコですが、なぜ人の肩や頭に乗るのでしょうか。
肩や頭に乗る理由は、ここでは「様子を見たい」「一緒にいたい」「高い所が好き」の3つに整理しました(筆者の整理で、発情が関わる場合もあります)。ここでは、その理由と注意点、喜ぶ遊びについてまとめました。
オカメインコ以上の中型・大型のインコは、肩や腕に乗せても相当な重さがあります。頭や肩に乗せるときは、特に注意してください。
参考:ペッター(オカメインコ以上は手・腕・肩に乗せても相当な重さがあるとの記載)
インコが放鳥中に肩や頭に乗る理由

とりあえず人間の様子を見たい場合
インコは、人間に関心があるのだけれども怖いという場合は、近くまで飛んできて、まずは頭に止まります。
インコが頭に乗る場合、飼い主との生活がまだ浅いため、いきなり頭に飛び乗るパターンがあります。
ペッター「インコが頭に乗る時の心理と対処法。なぜ頭に乗ってくるのか」
背が低いため、肩に止まりにくい子どもや、あまり懐いていない人に対しても、とりあえず頭に止まって様子を見るということも多くあります。
頭の上は肩に比べて、人間の目や口、手も離れているので、インコにとって、より安全な場所なのでしょう。
飼い主さんと一緒にいたい、注目してほしい場合
放鳥中、飼い主さんが部屋の中を動くと、『行かないで』、と追いかけて肩に止まることもあります。
電話がかかってきたときに、『こっちを見て』と肩に飛んでくることもあります。
これは、飼い主さんと一緒にいたいという気持ちのあらわれです。
高い場所にいたい場合
高い場所に止まると視界が広くなり、まわりの様子を見渡すことができます。
高い場所は見渡しやすく、鳥にとって安心できる場所だとされています。「高いところにいると、飼い主より偉いと思うようになる」という説については、鳥のトレーナーや行動の専門家の中に否定する意見があります。World Parrot Trustの記事では、鳥のトレーナーが、野生のオウム・インコ類で階層のようなものを見たことがなく、野外の研究者に尋ねても、木の高さで順位が決まるという説は見たことがないと言われた、と述べています(伝聞を含む専門家の見解で、査読論文ではありません)。
肩や頭から降りてこないときは、降りたくなる理由(安心できる止まり場所がある、降りるとよいことがある)を整えてあげましょう。
参考:ペッター(高所から見渡せることは安心)、Steve Martin, World Parrot Trust PsittaScene 2001(高い場所は捕食者から逃れやすい、野生で階層を見たことがない)、Friedman & Brinker 2001(野生に alpha や直線的な階層は見当たらない)、Desatnik, PsittaScene 2016/17(いずれも英語。同じ立場の書き手による見解です)
インコの喜ぶ遊び

セキセイインコが一番喜ぶ遊びは飼い主さんとのコミュニケーションをとることです。
おしゃべりを教えてあげたり、マンチボールを転がして遊んであげたりすると喜びます。
ペットボトルのキャップや紙コップをテーブルから落とすことも大好きです。ただし、かじれるやわらかいプラスチックやもろいプラスチックは、飲み込むと閉塞などの原因になることがあります。小さな部品や破片は誤飲の危険もあります。かじる・飲み込む様子があれば中止し、鳥用のおもちゃで遊びましょう。誤飲が疑われるときは、鳥を診られる動物病院に相談してください。
参考:Currumbin Valley Vet「Toy & cage accoutrements」(英語。一臨床獣医院の記載で、キャップや紙コップを直接述べたものではありません)
インコは飼い主さんの声を聞くのが好きです。
肩に乗れば、飼い主さんのすぐ近くでじっと声を聞くことができます。
飼い主さんの肩に乗って、まるで縄張りを確認するかのように部屋の中をじっくり見渡すのが好きなインコや、カーテン越しに外の様子を見るのが日課のインコもいます。
飼い主さんと同じ高さで一緒に同じものを見て、一緒なのだ、仲間なのだという意識が芽生えるのでしょう。
インコにとって、飼い主さんと一緒に遊んでいるような、楽しい時間となるでしょう。
それでも放鳥中、飼い主さんの肩に止まりつづけている、高いところにいて降りてこないというのは困ります。
そんなときは、放鳥中はここに止まれば安心だというスペースを作ってあげると、安心して降りてきて、そこで過ごしてくれるようになります。
T字型の小型のとまり木や、止まり木スタンドなどを置き、飛んできて着地できるくらいの空間があれば、それほど広いスペースは必要ありません。
我が家では小鳥用のハシゴや止まり木を部屋中に設置してあげています。
お気に入りの場所ではよくお昼寝をしたり、おしゃべりの練習をしています。
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放鳥時に遊ぶときの注意点

インコを肩に乗せたまま、飼い主さんがテレビやスマホに夢中になってしまうと、背中に移動しているのに気づかない場合や、髪の毛に脚がからまってしまう場合など、思わぬ事故につながります。
普段から放鳥中は注意が必要ですが、肩や頭に乗っているときは、とくに目を離さないようにしましょう。
放鳥の前に、窓や外に通じるドアは閉めておくのが理想的とされています。天井のファンは止めておきましょう。犬や猫など、ほかのペットとは、目を離した状態で一緒にしないようにしましょう。窓や鏡にぶつからないよう、カーテンやシールで対策する方法もあります。
参考:VCA「Household Hazards and Dangers to Birds」(英語)
また、我が家の場合は、髪を結んでいたり、短いヘアスタイルで耳を出したりしている家族の肩や頭に止まると、耳に関心を持ち、噛むことがありました。
予防のため、頭にタオルを巻いて耳を隠したり、帽子をかぶったりしました。
これは、肩にはとまりますが、頭の上に乗ったり、耳をかじったりするのを予防する効果がありました。
眼鏡をかけているときに、鳥が眼鏡に乗ろうとすることがあれば、眼鏡が壊れる原因にもなります。
そのようなときは、代わりに手に乗ってもらうようにする等、関心をそらしてあげましょう。
見えない間にフンをする恐れもあります。1羽飼いのオスのインコが飼い主に発情すると、頭に乗って交尾のような行動をとろうとすることがあるとされています。
参考:ペッター(1羽飼いのオスが人間に発情する場合)
頭の上は飼い主さんから見えない場所でもあるため、乗せたままにするのは避けたほうが安心です(筆者の考えです)。
長い間頭や肩に乗っている場合は、飼い主さんがお気に入りの「おやつ」や「おもちゃ」を手にもって、インコの関心がそちらに移るようにすると、自然に降りてくれるようになります。
降りた時に、おやつをあげると、手に乗ると嬉しいことがあると覚えてくれます。
我が家のセキセイインコに与えているおやつをご紹介します。
【PR】※上のカードは、おやつの一例です。主食ではありません。主食には、皮付きの混合シードやペレットが勧められています。ヒエ・アワ・キビなどの皮をむいた餌は、皮付きより栄養が少ないとする動物病院もあります(参考先の記述は、これらの穀物についてのものです)。与えるときは少量にし、開封後の保存は商品ページの注意に従ってください。カード内の商品名は、販売ページの表記をそのまま表示しています。
参考:グリーン鳥の動物病院、山田どうぶつ病院
まとめ ~床で遊んでいる場合もある~
インコは人間の様子を見たい場合、飼い主さんのそばにいたい場合、高い場所にいたい場合などに、頭や肩に乗ることがあります。
目が届きにくく、事故につながる恐れがあるので、頭や肩に長い時間乗せるのは避けましょう。
また、放鳥時に床で遊んでいる場合もありますので、一度目を離したら愛鳥の居場所を確認してから歩きはじめましょう。
インコが安心できる場所を作ってそこで一緒に遊ぶようにしたり、「おやつ」や「おもちゃ」で気をそらすと自然に降りてくれるようになります。

