オカメインコは、オウム目オウム科オカメインコ属で、学名はNymphicus hollandicus。
オーストラリア内陸部の乾燥地帯が原産地です。
体長は約30cm、体重は90~110gの中型インコです。尾羽が10cm以上あり長いです。名前に“インコ”とついていますが、実はオウムの仲間で、オウム科の中で最も小さい鳥です。
オカメインコは名前に「インコ」とあるが、インコではなくオウム目オウム科に属するオウムである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B3
頬におかめのようにオレンジ色のチークが入っているのが名前の由来です(色変わりの品種で、チークがないものもいます)。頭に冠羽があり、観察すると感情の変化がわかります。リラックスしているときは冠羽が下がっていますが、刺激を受けると上がります。
今回は、オカメインコの性格、ペットショップの値段と手乗りにする飼い方も説明します。
オカメインコの性格は?
オカメインコはおだやかで、臆病な性格です。
飼い主さんが愛情をもって接すると、甘えたがりの一面を見せるようになります。
スキンシップも大好きです。
オスは、おしゃべりや歌、口笛を丁寧に教えると、覚えてくれます。
メスはおしゃべりが苦手で、オスよりもさらにおだやかな性格です。
慎重な性格のため、予期せぬことが起きると、本能的に身体が反応してパニックが起こります。
これはオカメパニックと呼ばれ、他のインコより敏感に反応します。
オカメパニックは、暗闇の中で光った時、大きな音がした時、地震、雷などのほか、飼い主さんのくしゃみで起きてしまう場合もあります。
オカメインコは逃げようとして慌てて、ケージの中を激しく飛び回り、身体のあちこちをぶつけてしまいます。放鳥中でも、家具に身体をぶつけたりする恐れがあります。
とはいえ静かすぎる環境に慣れてしまうと、音に敏感になりすぎるので、ラジオやテレビを少し離れた場所で流すなどして、普段から音に慣れるようにします。
パニックを起こしたときは、まずは飼い主さんが大丈夫だよ、と声をかけて落ち着かせます。
落ち着いたら出血や骨折、脱臼などしていないか調べましょう。
また、オカメインコは羽繕いをした後に白い粉(脂粉)がたくさん出ます。脂粉はセキセイインコなども出ますが、オウムの仲間であるオカメインコは特に多いです。
飼い主さんは普段から、掃除の時に直接脂粉を吸い込まない、こまめに掃除をする、空気清浄機を使うなどのアレルギー対策が必要です。
オカメインコ、ペットショップの値段
オカメインコは品種が細かく分かれていて、値段も大きく異なります。
・ノーマル
原種に近く、身体が丈夫な個体が多いです。濃いめの灰色の身体に、黄色みのかかった顔、オレンジ色のチークが入っています。
目と爪は黒い色です。ノーマルグレーともいわれます。ペットショップの相場は2万円前後です。
・ルチノー
色変わりの品種です。クリーム色や白の身体で嘴と足がピンク色です。
ヒナの時は眼が赤く、成長するとぶどう色になります。白いものは白オカメといわれます。
ペットショップの相場は2~4万円前後でノーマルより少し高額になります。
そのほかに、パール(羽にパール模様が入っています)、シナモン(通称イザベラ。体が赤めの灰色です)、パイド、ホワイトフェイス(全身の羽が白く、頬のチークがないです)など細かく分類され、珍しい色の場合、6万円以上するものもいます。
なお、ペットショップで購入する他に、オカメインコを専用に扱うブリーダーもいます。
オカメインコ、手乗りにする飼い方
さし餌が必要なヒナの時から声をかけて育てると、人間の手を怖がらずに自然に手に乗ってくれます。ある程度成長してからお迎えする場合でも、根気よく時間をかければ手乗りになることがあります。
まずはケージ越しにおやつをあげたり、かゆいところをかいてあげたりして、手に慣れてもらいましょう。
①ケージの中に手を入れる
オカメインコが慣れてきたら、飼い主さんは、ケージの中に手を入れてみます。
近くに来たら、直接おやつをあげましょう。
縄張りの中に手を入れるため、噛みつこうとする場合があります。
オカメパニックがおきないよう、大きな声で怒らないでください。
無理をせず、嫌がるときは練習をお休みしましょう。
②指に乗る練習をする
オカメインコのお腹の辺りに人指し指を横にして、そっと当てます。
階段の一段目が指になる、というイメージです。片足だけ乗せた場合、手を少し上にあげると、指に移動してくれます。
『乗って』と声をかけたり、口笛を吹いたり、合図があると覚えやすいです。慣れない時は、腕でも構いません。
インコが指をじっと見ている場合は、迷っているので、しばらくじっとしていましょう。乗ってくれたら、褒めて、おやつをあげます。
まとめ ~オカメインコはオウム目オウム科~
オカメインコはオウムの仲間でかしこく、人懐こい性格をしています。
名前の由来である頬のオレンジ色のチークがあるノーマルのほか、ルチノー、パールなど多くの品種があり、世界中の愛鳥家に愛されていることがわかります。
慎重な性格のため、オカメパニックが起きないよう気を付けなければなりませんが、愛情をかけて育てると、よく懐いてくれます。
ほかの小鳥と一緒に飼育する場合は、いじめられる場合があり注意が必要です。